30年くらい前。
3年半の渡米中一度だけ帰国した時に、名古屋駅で会ったある広告代理店の社長が肩からかけていた無線機のような携帯電話に『とうとうここまで来たか‥』と真剣に驚いたその3年後。
帰国して1995年の世界柔道の時は、すでに携帯電話のサイズは小さくなっていました。
さらに5年間で高い維持費はあっという間に値下がりして、ほとんどの人が手にするようになり、その後の20年で携帯はスマホに代わり、このスマホが一人10人、いや20人分の仕事をこなしてくれるようになっています。
冒頭の写真は、パートナーに付き合って行ったPC屋さんに飾られたもの。
確かに、今のスマホが担っている機能を20年前に戻って考えると、電話とカメラ、ビデオにテレビ、計算機や時計に雑誌に新聞、全てを持って出歩くことになります。
凄いことですよね・・。
ところで、私は・・、
なんで、俺が英語を勉強しなければならないんだ・・。
どうせ、俺たちが大人になったころには、自分が話した言葉、相手が話す言葉が自動的に翻訳される機械が出来上がってる。なので、中途半端に外国語を勉強する暇があったら、大好きな歴史や、国語の勉強に時間をかけるべきだ・・・。
いまから、40年近く前、中学に上がって英語の授業を初めて受けたときから、高校卒業まで、完全に英語学習を拒否していました。変人でした(当時も(笑))
それなので、大学受験は志望校入試に基準点があったため、国語と日本史は満点でも、英語が一桁の点数で見事に失敗。浪人中も(意地になって)学習せず、その志望校に入学することはできませんでした。
そんな私でしたが、結局は、就職し、国際大会の取材等でどうしても英語が必要になり、元来、極端な性格のために会社を辞めて転職、海外赴任をし、大学院まで行かせてもらって今があります。私の今のキャリアに、英語は欠かせません。
本当に必要に迫らないと人間は本気にならない生き物だという証明だと思います。
前述したように、ITは日進月歩でとどまることなく急速に発展し、今や、スマホさえあればすぐに欲しい情報は手に入り、そのうち子供のころ信じていた世界の人々との交流なんて本当にすぐ先の出来事になると思います。
でも、本当にそれで良いのでしょうか?
というより、必要に迫らないと本気にならない、身にならないのが人間ならば、今の別に努力をせずともなんでも手に入る世界で、我々の中身はスカスカになってしまうのではないのでしょうか???
PC屋さんのボードを見て以来、そのことばかり考えてしまう今日この頃です。
そして、ここに11年前に起業した時に壁に貼っていた言葉の一枚があります。
dav
続きは次回の独り言で・・・。
いまから、ここから、具が詰まった人間を目指して!!
永瀬義規