こんばんは、ひのまるキッズ事務局の原です。
今日は「素直さ」がテーマです。
私は3年間ある実業団チームの監督をさせていただきました。
そこで選手たちを見て感じたことが、今日のテーマである「素直さ」です。
選手たちは、ほとんどが柔道エリートたちです。小学生や中学生から柔道を始め、高校や大学を柔道推薦で入学し、実業団の会社へも柔道で入社しているからです。
そんな柔道エリート集団であっても、社会人になり仕事もし、柔道もしなければならないという状況になると、今後の人生を考えると、仕事もおろそかには出来ませんから、どうしても柔道だけに集中することが難しいのが現実だと思います。
また、高校や大学までは、強制的に練習をせざるを得ない環境が用意されており、練習メニューもそれぞれの選手の課題も指導者から指摘してもらえるので、考えることなく、言われることをこなすことで、実力も付いていた選手が少なくありません。
それが、社会人になると、完全に自己管理のもとに柔道の練習をしなければならない状況になるため、ほとんどの選手の実力は現状維持、もしくは右肩下がりなってしまうことが多いのではないかと感じています。
そんな中、社会人になってから実力をつけ結果を残せる選手は稀であり、その一つの大きな理由が「素直さ」ではないかと選手に教えてもらいました。
最近、企業が採用したい人物像として、素直な人を求めているという話しを聞いたことがありますが、まさに同様の理由だと思います。
素直さといっても、さまざまな捉え方があるようですが、私が感じている素直さというのは、まずは、自分の現実を素直に受け入れられることです。
私もそうでしたが、練習をしばらくサボっても、また練習すれば直ぐに取り戻せると思い込んでしまっていたり、試合に負けてもその時は悔しさを感じて、一時的にモチベーションもあがりますが、直ぐに現実を遠ざけ流されてしまっていました。
そして、次は素直に環境や変化を受け入れて柔軟に対応できること。
社会人になると自己管理をして、空いた時間に効率的な練習方法を取り入れたり、その時々で課題解決方法を自分で考えて実行しなければ、練習をすることさえ難しくなります。
普通の人間であれば、環境が変わったことを出来ない言い訳にするでしょう。
仕事でも柔道でも同じだと思います。
目的に向け、自分の現状や環境の変化を素直に受け入れなければ、本質を見ることも出来ず、対処することなど到底できるはずがありません。
私のチームでも素直に自分の現実を受け入れ、その時々の環境や変化を楽しみながら、目標に突き進む人間は、着実に自信と結果に結びついています。
私はそんな選手たちの成長を見ることが出来て、本当に良い経験をさせていただきました。
自分で言うのもなんですが、どちらが監督だったかわかりゃしません・・・
3年間、ありがとうございました。
これからも素直さを忘れずに成長し続けて欲しいものです。
俺