【会員限定】特別募集! スポーツひのまるキッズ柔道親子夏合宿2016

昨年に引き続き、『東北復興支援スポーツひのまるキッズ柔道親子夏合宿』を8月10~11日に今年は岩手県盛岡市にて開催いたします。
昨年の原沢選手に続いて現役ゲストは全日本王者の王子谷選手。
そして、指導陣、ゲストも大大大充実!!!
貼付案内をじっくり見てください。

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基本的に被災地からご招待のみの企画ですが、今回は、スポーツひのまるキッズ会員に限り❝5組❞の参加を募集いたします。

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締め切りは7月15日。参加希望の方は下記の申込書に必要事項を記載の上、事務局までFAXをお願いいたします。
なお、定員をオーバーした場合は厳正なる抽選にて選出させていただきますのでご容赦ください!

合宿申込用紙(スポーツひのまるキッズ会員専用)

スポーツひのまるキッズ事務局

全国優勝や強い事の意味って・・・

みなさんこんにちわスポーツひのまるキッズの浅野です。

いよいよ今週末は、東北大会です!我々スタッフも本日から弘前入りです。

どんな「絆」に出会えるか今から楽しみでなりません。

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小学生の時期、熱心な親からすれば「末は、金メダリストか大臣か!」などと、勝手な妄想で楽しめる時期でもありますねww

ですが、親がどんなに期待しても、自分の人生を決めるのは親ではなくその子自身ですから、楽しんで子どもの成長を見守る程度がちょうど良いのではないかと思います。

小学生の時期に全国大会で優勝したとか強いとかは、その後の人生にほとんど意味をなしません。(ただしこれが、中学や高校になると大いに意味をなしてきますが。)

もちろん勝つにこしたことはありませんし、勝利を目指すのが悪いと言っているのではありません。あくまで、学ぶべき事は他にあるのが小学生の時期だと思ってます。

全国優勝することは素晴らしいことですし、心より拍手を送ってあげたいのはもちろんです。 ただ、それだけのために子どもの大切な成長時期を無駄にして「勝つ事」に徹するは愚の骨頂だと思います。

 ここは冷静に子どもの将来に目を向けて、今の子どもの成長を見守る。すなわち、小学生の間は負けてもその競技や仲間を好きでいられる環境を親としてサポートしてあげて欲しいです。 これから中学・高校と進学していくにつれて競争や激しい練習が待っているのですから小学生の間に勝利至上主義で、精神も体もボロボロにしてしまうのはかわいそうだと思います。 

小学生の時期に大切なことは、親が子どもとともにその競技を楽しみ、負けても子どを責めない、ミスしても叱らない、仲間との共同作業や挨拶をする事、感謝の気持を持つ事が大切であるということを教えてあげる事です。 

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親は強いチームの我が子が好きなのではなく、自分で選んだ競技に一生懸命打ち込んでいる我が子が大好きなはずです。ミスしても元気にがんばる我が子。素敵ですね!

 もし、思った通りにならなくても最後まで自分が納得するまで続けていくことで人間として得るものは無限にあり、より良い人生の道が拓けるものでは無いでしょうか。

 

今は泣いてばかりでも、人生最後に笑うのはあなたのお子様なのですから・・・

 

いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その152;セカンドステージにかける想い~Save for rainy days~)

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この数回、自身のFBも含めて『スポーツひのまるキッズのセカンドステージ』について書いてきました。

今までの『個人戦』から『道場』単位でその絆を深めていただく道場わっしょい!!

柔道から他競技にその幅を広げる第一弾としてのバスケットボール大会

セカンドステージの第一歩として、スタッフが次へのステップとして鼻血が出るほど考え、企画し、実行に移してくれています。

責任者としてすべてのケツは自分が拭くので、思い切ってそれそれのイベントを成功裡に終了させるべく己を尽くせ、とゲキを日々飛ばしています。

そして、永瀬義規、自分自身の生きざまの中でも、次へのステージに踏み出そうと決意しています。

『気が付けば磯野波平』と54歳を迎えるにあたって周りに騒いでいますが・・(笑)、気になるのは加齢。
ここだけを考えたら、セカンドではなく、むしろ最終コーナーを回る人生の終末ステージかもしれません。

人生は山あり谷あり、

これまでの稚拙な経験からでもそれは本当に切実に感じます。そして、それはこういう風に強く思います。

良いことがあれば悪いことがある

私の場合、事業がどん底だった4年前あたりは

なんで俺だけこんな目に合わなければならないのか??

って、本当に神様を恨み、周りのせいばかりにしていたような気がします。

でも、今になって冷静に考えてみると、どん底になる要因はその時その時で黄色信号、赤信号を点灯させてくれていたのです。

振り返ると、本当に思ってくれている周りの助言に耳を一切傾けず、ただ愚直に目の前にあることに馬車馬のごとく挑んだ時期、その時はまさしく良いことを無駄に浪費してしまい、前述したいくつかのタイミングでくれた『信号』に気付かず(無視して)起こるべくして起こったのが『悪いことの集中砲火』からのどん底。

その後、何もかも失っても崖っぷちで何とか踏ん張り継続をあきらめなかった事業、ひのまるキッズ。

そして、もう一度やり直すパワーを与えてくれた人との絆のお蔭でやっと先が見えかけてきた今。

順番からいくと、そろそろ悪いことが起こるかもしれませんが(笑)、今回はその悪い事を予知する信号を見逃すことなく準備をしていこうと思っています。

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先日、東京大会で予想外な敗戦に屈した中大柔道部。控室の廊下で泣き崩れる後輩たちにこう声をかけました。

お前ら、やることはやったのか? やったかやらなかったかは自分の判断で良い。もし、自分がやっていなかったと思うなら、今からやればいい。
自分自身、とことんやったと思うなら胸を張ってれば良い。ただし、自分をとことん尽くしての結果を受け止め、今から違ったやり方も試せばいい。

過去は変えられないけど、未来は変えられる!!

そして、未来に向けて良いことをたくさん受け入れ蓄積し、過去の経験を活かし悪いことにしっかり備える。

Save for rainy days

過去を断ち切り、未来にかける~
いまから、ここから、これから、この一歩から!!!

永瀬義規

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いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その150;あっという間に150回!そして、ひのまるキッズはセカンドステージに①)

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タイトルに示した通り、この『独り言』もなんと150回を迎えることができました。

150回というと・・・

週一の投稿ですので、簡単に7をかけると1050日間。365日で割ると2.87年・・・。

約三年間も(たぶん)ほとんど休みなくお付き合いいただいている方もいると思います。
本当にありがとうございます。そして、今後ともよろしくお願い申し上げます。

さて。。。、

その150回目の節目にお伝えすることがあります。

そうです。

トータルで52回の歴史を持つひのまるキッズの第2(セカンド)ステージが始まるんです。

もうすでにポスターを手にされた方もいらっしゃると思いますが、来る7月31日の四国大会で

道場わっしょい!

という企画をぶちかまします!

主旨はこれまでの、

『柔道の本質』
『親子の絆』

に加えて、堂々と

『道場の活性化』

全部丸ごと道場応援企画!!

なんです。

内容は、簡単です。

以下、ひのまるキッズHPより  http://hinomaru-kids.jp/shikoku7/

・・・柔道の試合は副将だけ!
先鋒から三将は受け身・打込みのコンテストやえび・しぼりレース、ダッシュや手押し相撲などの種目で対戦してもらいます!!
そして、大将はいずれかの選手と保護者におんぶダッシュ・手押し車などで親子の絆を、深めてもらいます。・・・

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どうです。面白いでしょう!!

私は、正直、心の底から面白いと思いますし、これを見て面白い!と思わない
道場経営者様には頭をを傾げたくなります(すみません)

柔道経験、未経験を問わず参加でき、自分の道場の勝敗に様々な形で貢献できるんです。

そして、全ての勝負の根底にあるのは、

ひのまるキッズ六訓

ひのまるキッズ六訓

なんです。たいそうなことではありません!いつも道場で指導されていることですから・・・。

さらに・・

新し幕開けを迎える『ひのまるキッズ』

実はタイトルに➀としたのは・・そうです⓶があるんです!!!

その詳細は25日以降、世間に公表いたします(笑)

あ、忘れてました!!!!!!!!

7月31日は、凄い講師が初参加します!! これも近日中には公表いたしますので
お楽しみに!!

いまから、ここから、東京五輪までやれることはとことんやります!

永瀬義規

 

子どもの日の感動

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世間一般で言う「GWらしい過ごし方」をほぼすることなく
GWが終わってしまい、とくにGWロス的な気持ちのないまま
日常に戻っていますが、皆さんはいかがですか?

私が今年のGWで唯一、GWらしい過ごし方をしたのが、
子どもの日の全国少年柔道大会「観戦」でした。

「取材」では何度も行っている全国少年柔道大会。
現在、全日本男子監督を務める井上康生さんに、
初めて話を聞いたのもこの全国少年柔道大会でした。
たしか27年前の1989年、井上監督は小学5年生。
当時行なわれていた個人戦で優勝した井上少年の強さは、
まさに衝撃的なものでした。
試合後、「夢はオリンピックで金メダル」と言っていた井上少年は、
実際に金メダリストになり、いまや全日本の監督。
そう考えると、歳をとったなぁと痛感します。

昔の取材の話はさておき、今回はあくまで「観戦」。
以前に、ひのまるキッズでご招待させていただいた
大船渡の道場が出場するということで、
子どもたちに会いたいと思って来たのでした。

通い慣れた講道館。
考えてみると、8階の観覧席から試合を観たことは、
いままでほとんどありませんでした。
いつものように下(7階)で観るのでなく、
8階の観覧席(実際には立ち見)からの観戦というのも、
私にとってはとても新鮮で、
親御さんらと同じような気持ちになって観戦しました。

観覧席から観ていると、というより観覧席にいると、
当然ですが、お父さんやお母さんの生の声も聞こえてきます。
子どもたちの頑張っている姿を見て、
勝ち負けに関係なく涙するお母さん。
我が子の一挙手一投足に、一喜一憂しながら
大声で声援を送るお母さん。
胸の前で手を組み、心配そうに見つめるお母さん。

つい習慣で、そんなお母さんの一人に話を聞くと、
「予選リーグで負けちゃったけど、よく頑張っていました。
最初で最後かもしれないけど、全国に出られたというのは、
本当にいい思い出。子どもたちを褒めてあげたいです」
と、とても優しい表情で答えてくれました。

全国大会は不要という声もありますが、
「全国大会出場」という大きな目標を掲げ、
親子や友だちと、その目標に向かって努力することで、
子どもたちも、そして親御さんたちも
成長しているのではないかと思います。
やり過ぎによる弊害があることも確かですが、
今回、観覧席で観戦して感じたことは、
そういったマイナス要素よりプラス要素。
親子、仲間たちと頑張る姿の尊さです。
これは、指導者の努力によるところも大きいと思います。

試合が終わり、観覧席に戻ってきた我が子を笑顔で迎え、
頭をなで、抱きしめるお父さんお母さんの姿には、
ちょっと目頭が熱くなりました。

講道館を出るときは、
いつになくとても清々しい気分だったので、
そのまま神保町まで歩き、
前から気になっていた、
新潟名物の『タレかつ丼』を食べて帰りました。

というわけで、とてもいい1日でした。

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スポーツひのまるキッズ事務局
柔道記者でもある 林 毅

いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その143:兄弟の絆)

井上兄弟

今年の1月に宮崎で行われたひのまるキッズ九州大会に講師として参加してくださった井上兄弟。

未曽有の大寒波で凍り付くような道場でしたが、指導、講話と絶妙な呼吸で子供たちを魅了してくださいました。

兄の背中を追いかけ、最後は自ら世界のトップに立った弟・康生氏の素晴らしさはもちろん、いつもニコニコとしつつ、偉大なる弟を陰ながらしっかりと支えていた兄・智和氏のいまだ変わらない仕草に熱いものを感じていたのは私だけではなかったと思います。

兄弟で同じスポーツを行い共に成長するケースは少なくないと思います。

特に、柔道は道場に通うお兄ちゃん、お姉ちゃんを追いかけるように弟、妹が入門し、共に切磋琢磨していく環境が整っているように思えます。

現にひのまるキッズでも多くの兄弟、姉妹出場が見られます。ついこの間も、会場で試合に負けた弟にお兄ちゃんが「負けても泣くな! 泣いたらマナー賞もらえないぞ!」と自分がべそをかいて励ましている姿に感動していました・・。

多くのケースで、下の方がいい成績を上げるような気がします。でも、ある意味、上が一番身近にいたから目標設定が明確になり、時には先輩として、時にはライバルとして、切磋琢磨できる分、弟、妹の方が気が楽で伸びるのかもしれません。

昨日、今日と福岡で開催された日本柔道界の最高峰イベント・日本選抜柔道選手権大会。

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かつて井上兄弟が決勝を争ったこのステージにも兄弟・姉妹での出場が見られました。その中で、100kg級と90kg級に出場した小林兄弟。共に優勝者に敗れてしまいましたが、試合後、母校の埼玉栄高校・本松先生を中心に行った会食では息の合った会話に思わずホンワカしてしまいました。

しかし、この写真。

普段はあまり似ていないなぁ・・と思っていましたが、写真の二人の笑った口元はまさに同じ!!

そして、柔道も得意技の内またを中心に思い切った勝負をかけるパターンはうり二つ。

冒頭の井上兄弟の表情と共に、まさしく切っても切れない兄弟の絆をしっかりと実感できたと共に、これからひのまるキッズで遭遇できる兄弟姉妹の様々なシーンを想像しワクワクしています。

いまから、ここから、絆に乾杯!!

永瀬義規

いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その142:メダリストだから礼儀正しいのではない。礼儀正しいからメダリストになれたんです!)

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今日、実家に帰ってちょっと探し物をしていたら、懐かしい写真がたくさん出てきました。

その中で、思わず見入ってしまったのが、アトランタとシドニー五輪の一枚、一枚。

そして、以前も話したかもしれませんが、それぞれのショットが

確かに、そうだよね・・・。

ということを思い出させてくれました。

両大会とも私の立場は、サブプレスアタッシェといって日本選手団の広報責任者の一人、
と言ってしまえば恰好いいのですが、いわゆるすべての競技において選手のインタビューや
記者会見などを現場でハンドリングする『仕切り屋』さんでした。

その仕事の中で、まず最初の大仕事が、各競技の代表もしくは全選手を集めての記者会見の司会(右端にいます)でした。

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まずは、選手それぞれを紹介し、団長か監督に代表のあいさつ、事前にリクエストがあれば、その選手のインタビューと流れるのですが、競技によって(すみません)質問があまりでなく、こちらが選手を指名して何か話をさせることも時々ありました。

時効ということで勘弁してください・・。

柔道選手以外はあまり勉強不足の私にとってはそれが一番大変。期待の高い選手を無難に指名できれば良いのですが、正直、競技によっては全くわからないこともありました。

でも、そんな私が指名した選手。実はほとんどがメダリストとなって、大会後の記者会見で再会できたのです!!

その時の、指名した理由。

それは、二つの理由がありました。

一つは、オーラがあったこと・・。

そして、もう一つは、礼儀正しかったこと、なのです。

大会後、ありがたいことに講演なんぞに呼んでいただいた時に話すのがこのこと。

でも、その時はこう言ってました。

「私が指名した選手、メダルを取るんです。指名した理由?オーラがあって礼儀正しい、それだけですよ。やっぱり、メダルを取るくらいなんで、しっかりとした礼儀礼節をみにつけているんですよ!!」

月日が流れて、今、ひのまるキッズをやっていて今は自信を持って、胸襟を思いっきり開いて言えることがあります。51回続けてきて、参加者の成長を見守ってきたからこそ言える事実です!!

メダルを取るくらいの選手だから礼儀正しいのではないです。

礼儀礼節を重んじ、当たり前のことを当たり前にできているから、メダリストになれたのです!!

冒頭の写真はシドニー五輪の柔道金メダリストたち(とおまけの私)。
16年後の今、彼らがそれをしっかり証明してくれている・・と信じています(笑)

さあて、4月からの関東大会を皮切りにひのまるキッズが始まります!!

いまから、ここから、全国のお父さん、お母さん、真実は一つです!

永瀬 義規

ひのまるキッズ六訓

高校選手権で感動――「仲間との絆」で刻んだ新しい歴史の1ページ

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先週の土日は、日本武道館に
高校選手権の取材に行っていました。
男子は、昨年の高校三冠メンバーを3人残し、
大本命と言われた国士舘高校が決勝でまさかの敗退。
日体荏原高校が初優勝を果たしたのでした。

この日の日体荏原は、一人ひとりが
本当によく活躍していました。

2回戦の静岡学園戦では先鋒の百々雄弥君が4人抜き、
続く3回戦の津幡戦と、4回戦の天理戦では
次鋒・長井晃志君が2試合連続3人抜き。
準決勝の木更津総合戦では、先鋒の大吉賢君が4人抜きと、
試合毎に入れ替わりのヒーローが誕生。

準決勝の木更津総合戦に関して言えば、
73㎏の大吉君が、145kgの先鋒、110kgの次鋒、128㎏の副将に
いずれも裏投げで一本勝ちという、驚愕・圧巻の戦いぶりでした。
勢いに乗ったら手がつけられないというのは、
まさに、こんな状況を言うのでしょう。

決勝の“難攻不落”と思われた国士舘戦でも、
その勢いは止まりません。
この試合では、副将のハンガル・オドバートル君が
国士舘のエース格の2人を抜く大活躍を見せたのでした。

この日体荏原の勢いは、
前日の個人戦(81㎏級優勝)で疲労の残る
大将の藤原崇太郎君を、
できるだけ楽させてやろうと
チーム全員が一丸となったことで
生まれたのではないかと思います。
そして、その仲間の熱い気持ちに応えたのが、
キャプテンであり、大黒柱の藤原君でした。

高校選手権2連覇、インターハイ優勝の
藤原君ですが、体重は81㎏級。
決勝の相手、国士舘の飯田健太郎君は、
100kg級のインターハイチャンピオンで、
超高校級と言われる最強豪選手。
過去の対戦では、2回続けて負けていました。

でも、仲間が頑張り、決勝まで1試合もせずに
“温存”されていた藤原君は、
「ここで俺が勝たなきゃ、なんのためのキャプテンだ!」と奮起。
難攻不落の飯田君から、執念の背負い投げで「有効」を奪い、
勝利したのでした。

新しい歴史の1ページは、まさに“仲間との絆”で
生まれたと言っていいと思います。

国士舘の無念と日体荏原の歓喜。
勝負の難しさと面白さ、
あきらめない気持ちの大切さ、仲間との絆、 
いろいろなものを感じた今年の高校選手権でした。

柔道ライター 兼 ひのまるキッズ事務局 林 毅

子供の反抗期、皆さんはどうしていますか?

先日、知人から
「小6の息子が反抗期でまいっちゃって…」
という話を聞きました。

半年くらい前に、その親子に会ったときは、
そんな様子は微塵もなかったのですが、わずか半年の間に、
子供が、とくに父親の言うことをまったく聞かない。
やたらと反抗的な態度をとるようになってきたと
心底困っている様子でした。

私は「大人になるために必要なことですから、
あまり気にしなくても大丈夫じゃないですか」と答えつつ、
20歳と22歳になる自分の娘のことを考え、
うちの子って、反抗期らしい反抗期なかったけど、
逆に大丈夫なのかなぁと心配になり、
反抗期について少し調べてみました。

一般に、いわゆる「反抗期」が起きるのは
小学生から高校生くらいまでで、
統計的には、小学校時代約10%、中学校時代が約50%、
そして、高校時代が約10%だそうです。

反抗の激しさや反抗期の長さなどは人それぞれですが、
反抗期が全然なかったという人もいるようです。

反抗する理由、対象については、
母親が 約75%、父親が約50%、教師が約20%と、
母親が圧倒的に多いそうです。
やはり子供と接している時間が長いほど、
反抗の対象になりやすいということでしょう。

反抗の理由としては、
自立心の芽生え
親の性格や態度
自分自身の不安定、未熟さ
相互理解の欠如
思春期の必然性

などが挙げられ、反抗期が終わった理由としては、
自分自身の成長
感謝の心
自然消滅
親と疎遠になった
家族が親密になった
親へのあきらめ
といった理由が挙げられています。

小中学生を持つ親御さんにとっては、
子供の反抗期は、本当に悩みの種だと思います。
「まさにいま真最中」という方も
「うちはまだ」という方も、
知っておいたほうが良さそうな
「反抗期の子供との向き合い方」を
本やネットでちょっと調べてみたので、
記しておきます。

まず、親の心構えとして最も大切なことは、
「反抗期を子供の成長過程と認め、受け入れること」
だそうです。

そのうえで、子供の主張を最後までしっかりと聞いてあげること。
そして、正しい部分は認めてあげ、誤っているところは
「それは間違っている」と毅然とした態度で接することが
大切なのだそうです。

頭ごなしに怒ったり、否定したりすると反抗心を助長し、
親子の溝をさらに深めることになってしまうかもしれません。
子供の言い分にも筋が通っている場合もありますから、
まずは、子供の声に耳を傾けてみてください。

子供を従わせようとして怒鳴ったり、叩いたり、
脅すような言動は絶対にNG。
強く言って聞かない場合はあえて放っておき、
静かに見守るほうがいいかもしれません。

自立した大人への階段を上っている最中のことですから、
心配な気持ちはわかりますが、過度な干渉はせず、
子供の意思を尊重してあげるように努めることも
必要なようです。

最初にも書きましたが、
『反抗期は子供の成長過程』で、
程度の違いはあれ、自分自身も
子供の時期に通ってきた道だと思います。
少なからず子供の気持ちも
わかるところがあるのではないでしょうか。

親としては、心に余裕を持って、
しっかりと子供を見てあげること、
そして、子供の声を聞いてあげること
が最も大切なようです。

ひのまるキッズ事務局 林 毅

感謝を心を育むために。

こんばんは、ひのまるキッズの原です。

ひのまるキッズでは、五つの心にひのまるキッズ代表の永瀬がひのまるキッズを立ち上げ、これまで続けてきた過程で、多くの困難や障害が立ち塞がった時、常に心に留めていた言葉、「いまから、ここからという不屈の心」を一つ追加して、ひのまるキッズ六訓とさせていただきました。

白抜き

 

いまから、こころからという言葉については、その想いを含めて改めて代表からご紹介させていただくとして、今回は、ありがとうという感謝の心について、書かせていただきます。

 

私がもう5年ほど前に友人から見せてもらった友人の会社の社員向けの講演ビデオのことです。

その講演の演者は、近畿のある有名塾の代表の方の話で、講演の内容は、どうやって子ども達を有名校に、はいれるような教育を施したかというものでした。

簡単に概要をお伝えすると、

子ども達に一番にそして常々伝えているのが、親への感謝ということです。

なぜなら、最初は希望校があったり、将来の夢を持って入塾してくる子どもも多く、何も言わずに黙々と与えられた課題をやろうとするそうです。でも、徐々に壁にぶち当たったたり、モチベーションが続かずに、目標の点数を取れなくなって、最終的には希望校に入れてやれない子が出てきてしまう。もちろん、状況に応じた目標設定はするものの、一度下がってしまった気持ちを奮い立たせるのは困難を極めます。

そんな子ども達のやる気スイッチをONの状態に保つ方法として、たどり着いた答えが、親への感謝の気持ちを持たせ、親の期待に応えたいと認識させることだと言うものでした。

このビデオをみて、私が子ども時代、父親の呑み仲間がいつも家に飲みに来ていて、酔っ払っちゃあ、お前のお父さんは偉いとか、お母さんは凄いとか言って褒めてくれていたのを子どもながらに嬉しかったことを思い出しました。

そして、ひのまるキッズでも、引き続き、親子の絆についての講話を継続していかなければと改めて感じております。

なぜなら、親御さん自身では伝えられないことを第三者が伝えなければと感じているからです。

 

最後に、今回、この塾の話を思い出したメルマガを紹介します。

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「熊本の名校長・最後の授業」  大畑誠也(九州ルーテル学院大学客員教授)

私が考える教育の究極の目的は「親に感謝、親を大切にする」です。

高校生の多くはいままで自分一人の力で生きてきたように思っている。

親が苦労して育ててくれたことを知らないんです。

これは天草東高時代から継続して行ったことですが、このことを教えるのに一番ふさわしい機会として、私は卒業式の日を選びました。

式の後、三年生と保護者を全員視聴覚室に集めて、私が最後の授業をするんです。

そのためにはまず形から整えなくちゃいかんということで、後ろに立っている保護者を生徒の席に座らせ、生徒をその横に正座させる。

そして全員に目を瞑らせてからこう話を切り出します。

「いままで、お父さん、お母さんにいろんなことをしてもらったり、心配をかけたりしただろう。

それを思い出してみろ。

交通事故に遭って入院した者もいれば、親子喧嘩をしたり、こんな飯は食えんとお母さんの弁当に文句を言った者もおる……」

そういう話をしているうちに涙を流す者が出てきます。

「おまえたちを高校へ行かせるために、ご両親は一所懸命働いて、その金ばたくさん使いなさったぞ。

そういうことを考えたことがあったか。

学校の先生にお世話になりましたと言う前に、まず親に感謝しろ」

そして

「心の底から親に迷惑を掛けた、苦労を掛けたと思う者は、いま、お父さんお母さんが隣におられるから、その手ば握ってみろ」

と言うわけです。

すると一人、二人と繋いでいって、最後には全員が手を繋ぐ。

私はそれを確認した上で、こう声を張り上げます。

「その手がねぇ!

十八年間おまえたちを育ててきた手だ。

分かるか。

……親の手をね、

これまで握ったことがあったか?

おまえたちが生まれた頃は、柔らかい手をしておられた。

いま、ゴツゴツとした手をしておられるのは、

おまえたちを育てるために

大変な苦労してこられたからたい。

それを忘れるな」

その上でさらに

「十八年間振り返って、

親に本当にすまんかった、

心から感謝すると思う者は、

いま一度強く手を握れ」

と言うと、あちこちから嗚咽が聞こえてくる。

私は

「よし、目を開けろ。分かったや?

私が教えたかったのはここたい。

親に感謝、親を大切にする授業、終わり」

と言って部屋を出ていく。

振り返ると親と子が抱き合って涙を流しているんです。

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『致知』2011年1月号

特集「盛衰の原理」より