いまから、ここからひのまる社長の独り言(その66;HEROの定義)

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珍しく邦画を見に行った。

イン☆ザ☆ヒーロー(IN THE HERO)

http://in-the-hero.com/

唐沢寿明さんが、スタントマンとして己の夢を追い求め、最後は表舞台で活躍する・・その舞台裏にはたくさんの『絆』があった・・。

みたいな内容でした。

正直、同年代の唐沢さんが,役者人生をかけて体つくり、役作りをしてかつて自らも経験のあるスーツアクターを愚直に演じまくるという前宣伝に、

最近、シャキッとしていない自分に活を入れようと軽い気持ちで映画館に足を運びました。

いつもは、どんなホラーでも、アクションでも必ず一回はカクッと落ちてしまう(眠りに)私が、一度もそんなことはなく、頭の中で役者さん一人ひとりのセリフがグヮングヮンと回っているうちに終焉を迎え、気が付くと、ボトボト涙が出ていました。

『挑戦はし続けないと、夢はかなわない』
『自分がやり遂げなかったら、後に続くものになんて言い訳すればいいんだ』

唐沢さん演じる主人公の言葉、一つ一つが今の自分に一直線に飛び込み、グサグサと突き刺さっていました。

そして、この主人公が夢をかなえるときに支えてくれる仲間、さらに、最後に駆けつける家族・・・。

まさに、一つの夢に向けて結ばれた『絆』の結晶が作品全体を大きく包み、すべての観客の心をとらえたのだと思います。

そして、私のやる気に火をつけたのが、主人公の絶え間ぬ努力。

朝のランニングはもちろん、家族と別居して24時間、365日、スーツアクターの演技に没頭しすべてをそれに捧げる・・・。

全く同じ状況に身を置いた自分は、ここまでやっているのだろうか・・・。

夢をかなえるために、『精力最善活用』をしているのだろうか・・。

自分の背中をしっかり見せて、『自他共栄』を自ら実践しているのだろうか・・。

HEROとは、人にとってあこがれであり、尊厳をもって自らを律し、それによって周りに感動を与える存在。

自らのヒーローを確立し、それに向かって絶え間ぬ努力をとことんやりつくす。

そして、みんなのHEROになるためには、その夢を達成することよりも、その生きざまを『絆』をもった周りに認めてもらうことが第一義なんだと・・。

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いまから、ここから、HEROに近づくためにもっともっと己を尽くして尽くしまくります!!

永瀬 義規

「つらさに耐えられたのは、自分で決めたことだったから」

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全国の柔道大好き親子&指導者向けのフリーペーパー
『スポーツひのまるキッズ通信』の第三弾を現在、鋭意制作中なのですが、
今号の目玉企画、「世界王者・海老沼匡選手のインタビュー」を
先日、所属先であるパーク24の道場で行なってきました。

詳細は、来月初旬発行予定(全国の道場に発送します)の
『スポーツひのまるキッズ通信 vol.03』をご覧いただきたいのですが、
ここでは、海老沼選手と話していて印象に残った話を、
少しだけご紹介します。

海老沼選手と言えば、古賀稔彦さんや吉田秀彦さんなど、
多くの一流選手を育てた柔道の私塾・講道学舎の出身であることは
皆さん、ご存知だと思います。
講道学舎の過酷とも言える練習は、非常に有名であり、
私自身も何度か取材に行って目撃していますが、
まさに言葉を失うような内容だったことを覚えています。

海老沼選手が講道学舎に入ったのは、
「オリンピックで金メダルを取りたい。そのために強くなりたい」という
夢があったからだそうです。
5歳上の聖さん、2歳上の毅さんというお兄さんたちが
講道学舎に入っていて、そのお兄さんたちが講道学舎にいたことも
親元を離れることに関して、ハードルを下げてくれていたとは思いますが、
「お兄ちゃんがいるから」という気持ちだけで、
講道学舎の練習、生活についていくことはできることではありません。

まだ小学生だった海老沼選手が講道学舎に入ることについて、
親御さんは、「入れ」とも「入るな」とも言わなかったそうです。
あくまで本人の意志に任せ、海老沼選手の決断を応援してくれたそうです。

海老沼選手は、当時のことを振り返り、
「もしもあのとき、講道学舎に行くことを、
父親や母親、兄たちに勧められて決めていたとしたら、
いまの自分はなかったと思うんです。
講道学舎に入ること、そして、強くなって
オリンピックで金メダルを取るという目標を、
自分で決めたからこそ、どんなにつらいことでも耐えられた。
講道学舎時代、何人かは途中でやめていきましたが、
自分は、講道学舎を途中でやめることなど考えられませんでした。
「やめるときは、死ぬとき」という覚悟を持っていましたから。
実際、練習や生活がつらくて、死のうと思ったこともありました。
でも、そんなとき、耐え抜くことができたのは
それが自分で決めたことだったからです」

12~13歳の子供とは思えない壮絶な決意。
これこそが、海老沼選手が放つ「凄味」なんだなぁと
改めて実感したのでした。

(写真)すごい内容の話を笑顔でさらっと話してくれた海老沼選手

スポーツひのまるキッズ事務局 林

子育ては学びの場!

こんばんは。

今日はインターネットで『いじめ被害を深刻化させる「親のNG対処法」3つ 』と言う記事があって、一人の親としてハッとさせられました。

二学期は学校で一番いじめが深刻化する時期だそうです。
そして、深刻化させてしまう親の駄目な対応は、
① 親子で十分なコミュニケーションをとっていない
② 「いじめられるほうにも問題がある」という態度を示す
子供が学校を休むのを許さない
の3つだそうです

 

①は、子供が相談したくても、親がいつも夫婦喧嘩をしていたり、何らかの問題を抱えているような状態では、子供も気を使って相談できないと言うことだそうです。
そして、②は、日頃からいじめなんて、そもそもいじめられる方に問題があると認識させていると、子供も自分が悪いと一人で抱え込んでしまうようです。
最後の③は、子供がいじめに遭っていて、悩みに悩んで学校を休みたいと言ってきた場合は、甘やかしたくないと言うような問題ではなく、子供の気持ちを尊重してあげなさいと言うことらしいです。
これまで数多くのいじめの被害者を見てきた経験を統計的に拾うと、休ませてあげた子供は、その後の回復も早く、逆に休まずに我慢して学校に通った子供は大人になっても対人恐怖症が抜けきれないことが多いそうです。

皆さんはどうでしょうか? 

私は子供の頃から肥満児で普通の子の倍以上の体格があり、柔道をしていたので、喧嘩をする相手もいないような小学生時代でしたので、いじめとは無縁でした。
だから、いじめと言うものをしっかり理解もしてませんし、そんな私からすれば、自分の子供がいじめに遭ったら、どうしても、子供を責めてしまうのではないかと感じました。

そして、いじめられる方が悪いとか、そんなことで学校を休むなんて、弱虫のやることだとか、、、言葉では直接言ってなくても、日頃から子供たちがそう考えてしまうような躾をしてしまっているように思います。

私は自分の中の正義感や道徳心と言うものを、自分の子供にはしっかりと伝えなければと思って接しています。
そのスタンスは変えませんが、何かあったときに、その都度、色んな人の考え方や意見を受け入れられる余裕は持っておかなければならないと改めて自分に言い聞かせる機会とさせていただきます。

スポーツひのまるキッズ事務局
原 力

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いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その64:ある日、深夜のバーでの出来事)

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「先日、秘書が『うちの社長には参っちゃうよ。休みの日に仕事のメールが来るんだ。全く、ONとOFFの区別はっきりしてくれないと』と言ってるのを聞いてしまった。俺たちが若いころには平気で休みでもなんでも呼び出されたり、仕事の用事を言いつけられたり・・当たり前だったんだけど、そんなことをしては社員はいなくなっちゃうのかな・・」

この間、久しぶりにあった経営者友達が、散々飲んで最後にたどりついたバーのカウンターでつぶやきました。

すっかり酔いつぶれて、カウンターで寝てしまったその友達を見て、
平日の昼間は某ベンチャー企業の役員秘書をしているというバーテンダーの女性が、こう言いました。

「その秘書がどういうつもりで言ったかはわからないけど、私の会社でそんなことを思う社員は一人もいません。うちは三人から始めたITベンチャーで、今でこそなんとかもう少し上場まで来ましたが、立ち上げた最初の数年は休みはもちろん、給料だってまともに出たことはなかった。まして、休みの日に私用で連絡されたならまだしも、その上司(ましては社長)は、休み返上で仕事をしていて、その連絡ですよね・・。だったら、悪いけど土日しっかり休みがある公務員になって休日を楽しめばいい・・」

と、そうしたら隣にいたもう一人のバーテンダーさんが(女性)

「失礼なこと言わないでよ。私だって公務員だけど土日はほどんど仕事が入って出勤させられている。もちろん、有給消化がうるさいんで平日休みは強制的にとらされているけど、そんな時でも仕事が気になって仕方がない。あ、もちろん、このバイトは内緒で(笑)・・」

正直、幼いころから夜中の1時に帰宅して、朝5時には出ていく弁当仕出し屋業を営んでいた両親に育て上げられ、就職してもそれこそ365日、24時間稼働の編集者を経験し、これまでONとOFFの境目なんてありませんでした。

今日も日曜にもかかわらず出勤して、今もその合間にこのブログを書いています。

なので、バーテンダーさんたちの意見に『ごもっとも!よく言った!!』です(笑)

ただ、友人は何をそんなに怒っていたのだろうか・・。とふと思ったとき・・・、

たぶん、自分が仕事しているのに、休んでいる社員に腹を立てている・・・のではなく、

ましては我々の若いころ、または、前述のベンチャー企業に勤めるバーテンダーさんみたいに休むくらいならがむしゃらに働くという義務感や責任感をもとめている・・・

のでもなく、ただ、一言、いや言葉に出さなくても『本当にお疲れ様です』って思ってほしかったんじゃないのでしょうか??

でも、そんなふうに相手のことを思える関係。本当に『お疲れ様』と思える愛情、信頼・・・。

それは、やはり親子や夫婦、恋人同士以外には、共通の目標や目的をもつ同士でないといけません。無償の愛、でなければ、とことんお互いを分かり合うか、わかってもらうまで妥協してはならないでしょう。

それが、そのまま『絆』という言葉で表現でき、そんな『絆』の本数があればあるほど、さらなる『絆』の構築も可能になります。

いまから、ここから、一度しかない人生、あなたはこれから何本の『絆』を結べますか??

※写真と本文内容は直接は関係ありませんが、私にとって『絆』で結ばれている大切な親友たち(ビフォー・アフターです(笑))

永瀬義規

東海大会で芽生えた友情

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東海大会前日のこと。
今年の東海大会には、復興支援プロジェクトとして
岩手県大船渡市の時習館道場の親子・指導者7名をご招待させていただき、
大会前日の夕方には、愛知県柔道連盟会長、講師陣、ご協賛社の皆さんとの
食事会にご出席いただきました。
その席には、講師の通場千里先生の3人のお子さんも参加。
楽しい小宴が始まりました。

時習館の子供たちと通場先生のお子さんたちは、
最初こそ緊張している様子でしたが、
ものの10分もするとしっかり打ち解けて
楽しげに話すようになりました。

そこで、全員に配られた大会パンフレットを見てびっくり。
なんと、通場先生の長女・瑞稀ちゃんと
時習館の熊谷李美ちゃんが1回戦で対戦するではありませんか!
まさかそんなことが……、ちょっと恐縮する大会スタッフ。

でも、当の本人たちは、まったく気にすることもなく、
そのあとも、初めて会ったとは思えないほど親しげに、
得意技が何かなど、大人なら絶対に隠しそうな内容を
ニコニコしながら話していたのでした。

そして大会当日。
緊張気味に相まみえた二人は、お互いによく攻め合い、
とてもいい試合をしました。
結果は、判定で熊谷さんの勝利となりましたが、
内容的には互角だったと思います。

またいつか、一緒に練習をしたり、
試合をしたりする日がくるといいなぁと、
試合の終わった二人の姿を見て思ったのでした。

スポーツひのまるキッズ大会事務局 林

通場さんと熊谷さん

(写真)上は、試合中の熊谷さんと通場さん
そして下は大会前日、懇親会での通場さん(左)と熊谷さん

いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その63:継続は力なり~やり続けることの大変さとやりがいのバランスシート)

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スポーツひのまるキッズ東海小学生柔道大会は、なんとか無事に記念すべき第六回大会の幕を閉じました。

六年連続出場七名、復興支援企画で招待三組を含む参加者の熱き戦いに感動し、各所でみられる親子の絆に自分たちの
やっていることが間違っていないという確信も生まれつつあります。

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ただ、正直、全国八か所の中で、今やほかの地区に比べて「大きな赤字大会」となってしまったこの東海大会に対して、
この数週間、重大な決断をしなければならない状況にあったことも事実です。

協賛社の激減、参加者の減少、行政・自治体の非協力・・・。

本音を言うと、この名古屋という土地に対して、自分自身、ある種の思い込みから営業に関しいても足が遠のき、
自治体に対しても折衝は部下に任せ、協賛が取れないことも『すべては土地柄のせい』みたいなところがありました。

そして、足が遠のけば、遠のくほど(当たり前ですが)協賛収入減少の一途をたどり、自治体の参加は皆無になり、
唯一うまくいっている柔道連盟との関係にも影響がおよび、参加者減につながっていきました。

そんな中での、今大会。

皮肉にも・・

大会自体は、今までで一番効率よく、進行もスムーズに行われ、少ないながらも訪れた協賛企業の方々からもお褒めの言葉を
いただきました。

そして、何より、今期よりその任を任された柔道連盟新会長からは「この大会だけは、大切に守っていきたい」というありがたいお言葉も
いただき、新しく参加した講師からも再会を約束していただきました。

そして、何より、お手伝いいただいた役員、補助係員の学生たちの働きぶりにただただ感動し、終わってみると8大会中一番完成度の
大会となっていました。

その原因は・・、

それは、6年間継続したという実績、それがすべてだと心底痛感しました。

そして、それまで最高のパートナーにおんぶにだっこでいたことを気づいていたのにもかかわらず、あえて現状を直視せず、
何かにつけて、土地柄や苦手意識で逃げていた自分自身に、腹がたって腹が立って仕方がない気持ちを抑えきれずに大会終了し、
最後の片づけをしている学生たちの姿を茫然と見舞っている自分に対して、また腹が立っていました・・。

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『おい、まさかこんな大会だと思わなかった。来年はもっと協力させてもらうよ・』
『来年度は、もっと早い段階から動きましょう。私も喜んで協力しますよ』
『ちょっと待ってください。やめるのは止めてください。少なくてもあと一年、なんとか自分たちも絡ませてください・・』
『ここに、名刺と記事もあります。来週から私も同行しますので、いつ名古屋にこれますか…』

大会開催中、こんなにたくさんの人から声をかけられたことはありませんでしいた。

たしかにやり続けることは大変です。
でも、大変だからこそ、その先に明るい未来は少しずつ生まれ、それが積み上がれば上がるほど、その明るさは光度を増し続けます。

継続は力なり。

縁を絆にして、そこにたくさんの力を吸収していく。

今日の第6回スポーツひのまるキッズ東海小学生柔道大会。

セカンドステージを踏み出す力をたくさんの人に与えられた、忘れることのできない一ページとなりました。

いまから、ここから、もう逃げるのは止めます。 やり続けます!!

永瀬 義規

柔道を通じて『親子の絆』をより強いものに――

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いよいよ今週末はスポーツひのまるキッズ東海大会です。
出場者の皆さんは、ちょっとドキドキし始めてきた頃でしょうか。

今回の東海大会には、
岩手県大船渡市の時習館道場の親子(指導者含む)7名を
ご招待させていただいております。

実は、時習館道場は一昨年の東海大会にも
来ていただいているのですが、
その時にご招待した5、6年生の子供たちは
もう中学生になっており、いまも全員が
元気に道場で柔道を続けているそうです。

先日、スポーツひのまるキッズの夏合宿で
訪れた宮城県の山元町や仙台市でも、
近畿大会にご招待させていただいた
山元町や石巻市の子供たちが、
合同練習に参加してくれましたが、
元気な姿が見られたり、元気だという話を聞けることは
本当にうれしく、幸せな気持ちになります。

宮城や岩手の復興状況は、決して順調とは言えません。
合宿で訪れた山元町も、海沿いの地域は、
数百あった民家が跡形もなくなり、
塩害のために畑や田んぼもできない状態のままです。
そんな厳しい環境のなかでも、子供たちは一生懸命柔道に励み、
お母さんたちも、全力で子供たちを応援している――。
「子供たちの頑張る姿が、生き甲斐なんです」
以前、ひのまるキッズの大会に
ご招待させていただいたお母さんが言っていた言葉が、
改めて、よみがえってきました。

大会にご招待させていただいた親子に限ったことでは
ないかもしれませんが、柔道を通じて、子供と親御さんの絆は、
確実に強固なものになっているのではないかと、
そんなことを感じています。

これからも、柔道を通じ、
『親子の絆』がより強く、固いものになるよう、
お手伝いしていきたいと思います。

スポーツひのまるキッズ事務局 林

(写真は一昨年の東海大会にご招待させていただいた時習館道場の選手と講師の先生方)

福澤諭吉の説いた教育の鉄則「先ず獣身を成して後に人心を養え」

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『学問のすすめ』の著者で、慶応義塾の創始者でもある
福澤諭吉の教育論に関して書かれた
『子育ては諭吉に学べ!』という本が先月、
筑摩書房から発刊されたのですが、
とても興味深い内容だったので、
こぴっとご紹介したいと思います。

著者は明治大学の教授で、
テレビのキャスター、コメンテーターとしても
活躍されている齋藤孝さん。

齋藤さんは、福澤諭吉研究では非常に著名で、
福澤諭吉に関する著書もたくさんあります。
『子育ては諭吉に学べ!』はその最新刊です。
本当は、福澤諭吉自身が書かれた著書(『学問のすすめ』、
『福扇百話』、『文明論之概略』など)そのものを
読んだほうがいいのかもしれませんが、
齋藤さんの本には、そのエッセンスが実に分かりやすく
書かれているので、時間のないお父さんお母さんには
最適だと思います。

福澤諭吉が教育の鉄則として常々言っていたのは、
「先ず獣身を成して後に人心を養え」という言葉でした。
教育者として『学問のすすめ』を著し、学ぶことの大切さを
説いた福澤諭吉ですが、学ぶこと以前の大前提として、
「健康であることが一番で、基本は身体である」
ということを強調していたのです。

獣身(獣のような身体)というと、
ちょっと大袈裟なイメージですが、
それほど、身体作りを大切だと考えていたと言えます。

実際、福澤諭吉が創設した慶応義塾の幼稚舎(小学校)では、
今でも、身体を鍛えることが非常に重視されているようです。
“お受験”のため、早くから勉強をさせる親御さんも多くなっていますが、
私学最難関と称される慶応義塾の創始者である福澤諭吉が
小さな子供に求めていたのは、実は、読み書きの能力ではなく、
元気さであり、入塾後にもっとも大切にしたのも、
身体作りだったのです。

『子育ては諭吉に学べ!』では、
第一章で、福澤諭吉がもっとも大切だとした
「すべての基礎は身体にあること」について解説し、
第二章以降で、さらに福澤諭吉の教育論を展開しています。
ここでは、各章のタイトルだけ紹介しておきます。

第二章 家風こそ無上の良教師なれ
――家風で品格を育てる
第三章 独立自尊の人格たれ
――独立のための実学を身につけよ
第四章 人にして人を毛嫌いすることなかれ
――交際は広く持て。親友はいなくてもいい
第五章 教育の力は唯人の天賦を発達せしむるのみ
――子どもに多くを求めない

タイトルだけでは、推測しきれないと思いますし、
実際に、内容を読んで、納得することも多いと思います。
興味を持たれた方はぜひご一読を。

子育てに正解や不正解はないと思いますし、
十人十色、百人百様の子育てがあると思います。
でも、言うまでもありませんが、
一人の子供に対して、子育てのチャンスは一回しかありません。
失敗したからと言ってリセットはできないのです。
「素晴らしい」と言われる先人の教育論を知ることは
決して無駄ではないと思います。

スポーツひのまるキッズ事務局 林

いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その61:応援する人、される人・・どちらが欠けても『絆』は結べない)

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FBで、近況報告はさせていただいていましたが、お盆明けにぎっくり腰を再発させ、
実は3日間、まるで動けず・・。4日目にやっと『凄腕鍼灸師』の往診で立ち上がることが
でき、5日目に出社。その日と、翌日の午前中でなんとか形を整えて、先週の月曜日から
松山~高松~大阪と駆け回り、昨日、帰京しました。

なんとか腰はもちました。

コンビニに買い出しに行ってくれたコンドルタクシーの運転手さんを初め、これまで
お付き合いのなかった人々から多くのHELPを頂き、この場を借りて本当に心から御礼申し上げます。

そして、今までに経験したことのない、長い一人ぼっちの生活で、様々なことを考える時間を持つことができました。

そのことは、今度、ゆっくり書くとして・・・、

一つだけ。

弊社の原事務局長が、このブログでも書いていましたが、微動だにせず見ていた録画の中で、大学の応援団が舞台の
ある番組にくぎ付けになりました。

高校生の娘がいる中年男が、ひょんなことか会社命令で大学の応援団の立て直しで、団長として様々な苦難に直面し、
実は家族の支えでそれを乗り越えていく内容でした。

ストーリーをここで書いても仕方がないのですが、要するに、

自分が必死になって応援していたと思っていたら、実は、自分が一番応援してもらっていた。

ということです。

今回の怪我で、本当にたくさんの人に心配をかけ、また、直接、間接的に助けてもらいました。

ひのまるキッズでなんとか一人でも多くの子供たちに夢を提供し、親子の絆を深めるお手伝いをすることに
よって、日本を元気にされる、『絆』を応援し続ける・・と人生をなげうってこの事業にかけてきていますが、
まさしく、自分が一番、いろんな人に迷惑をかけて、たくさんの人に応援してもらっているんだ!!

この一週間、それぞれの地で会ったたくさんの人たちの顔を一人一人思い出しながら、その応援に何としてでも
答えないといけないと思いながら、カレーを作ろうと、玉ねぎ剥いていたら、大粒の涙がこぼれて出て、いい機会なので・・

思いっきり、泣いちゃいました(笑)

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いまから、ここから、応援はするにも、されるにも、相手のことを一生懸命考えること! 今一度心に刻み込みます!

さあて、9月は東海、四国、怒涛の二大会開催です!!!! 気張っていきます。

永瀬 義規

あきらめないことの大切さ

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今週の月曜日(25日)から世界選手権が始まり、
寝不足の方も多いのではないかと思います。
日本代表、連日頑張っていますね。
一昨日は、女子48kg級の近藤亜美選手が金メダルを獲得し、
男子60kg級の髙藤直寿選手が銅メダル。
昨日は、男子66kg級の海老沼匡選手が金メダル。
そして、今日(27日)はナント女子57kg級の宇髙菜絵選手と
男子73kg級の中矢力選手がダブル金メダル!
ここまで男女合計6階級中4階級で優勝という、
素晴らしい結果を出してくれています。

なかでも、今日の宇髙選手の優勝は感動的でした。
今年の3月に、6歳から中学まで柔道を教えてくれたお父さんを病気で亡くし、
そのお父さんに「表彰台の一番高いところで報告したい」と臨んだ今大会。
宇髙選手の戦いは、どの試合も本当に気迫にあふれていました。

2010年の東京世界選手権以来4年ぶりの日本代表。
その間に、大学の後輩・松本薫選手がオリンピックで金メダルに輝き、
つらい日々だったと思います。
優勝後に「あきらめずにやってきてよかった」と涙した
宇髙選手の言葉がとても印象的でした。

今日の試合では、本命視されていた松本選手は2回戦で敗退。
男子73kg級でも、昨年圧倒的な強さでチャンピオンになった大野将平選手が敗れ、
前回は脳しんとうを起こすほど痛烈に投げられた中矢選手が復活優勝。

勝ち続けることの難しさと、
あきらめないことの大切さを改めて感じる結果でした。

世界選手権はまだまだ続きます。
これから日本にとって厳しい階級に突入していきますが、
引き続き、日本代表の奮闘を応援したいと思います!
……当分、寝不足は続きそうです。

スポーツひのまるキッズ事務局 林