講道館杯で託児所設置。変わろうとしている柔道界

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少し前のことになりますが、11月8日、9日の両日、講道館杯の仕事で、千葉ポートアリーナに行ってきましたが、そこで感じたことを少し話してみたいと思います。

今年の講道館杯には、スマイルルームという託児スペースが新設されており、大会で審判や役員をされていた女性が、お子様を預けていました。

スポーツひのまるキッズ柔道大会では、2年目から全国各地の大会で託児所を設置し、お子様の試合の際に、選手の弟さんや妹さんを預かっています。これはひのまるキッズで講師をしていただいている山口香先生のご提案を取り入れたものですが、今ではすっかり定着し、多くの方にご利用いただいており、利用されたお母さん方からは「子供の応援に集中できる」と大変好評をいただいております。

講道館杯とスポーツひのまるキッズの託児ルームの用途は多少異なりますが、手のかかる小さなお子さんがいることで、お母さんとして、どうしても制限されてしまうようなことが、周りの配慮で、少しでも緩和されたり、取り除かれたりするのであれば、すごくいいことだと思います。

パワハラ、セクハラ問題で揺れる柔道界ですが、新しく全日本柔道連盟の理事に女性が入り、女性の発想を取り入れることで、競技はもちろん、競技をサポートするシーンでも女性が進出しやすくなり、柔道界は徐々に変わっていくのではないでしょうか。

谷亮子さんのように、「田村で金」「谷で金」、そして「母でも金」とオリンピック3連覇を目指すような、そんな選手は滅多に出てこないでしょうが、出産後も現役を続けたり、出産後に現役復帰したりする選手自体、日本の柔道界ではほとんどいないのが現実です。でも、復帰できるような環境を少しでも整えていくことは大切なことだと思いますし、そんな「世界」や「全日本」といったハイレベルなステージでなくても、町道場や地元の武道館などで、子供と一緒に柔道を楽しむお母さんが増えていくようになれば、柔道界は次のステップに進んでいくと思います。

 柔道は同じレベルの人同士でないと試合や練習ができないと思われがちですが、そんなことはありません。子供から老人まで、男性から女性まで、その人の体力、スタミナに合わせて楽しむことのできる生涯スポーツであり、いくつになっても上達できる競技だと思います。そして、至近距離で組み合う競技だからこそ、相手のことを考え、相手のことを慮りながらするべき競技だと思いますし、そこで人を思いやる気持ちが育つのだと思います。

親子で、兄弟姉妹で、そして夫婦でも楽しめる――。
それができるのが柔道ではないでしょうか。

スポーツひのまるキッズ事務局 林

写真は、スポーツひのまるキッズ小学生柔道大会の託児ルーム

保護者の部記念撮影

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ひのまるキッズの保護者の部は表彰式の最後に出場していただいたお父さん、お母さんとお子さんと一緒に記念撮影をおこない、後日事務局から写真をお送りいたします。

みなさん写真を撮る際には試合が終わって充実した表情をされています!

記念と思い出としていつまでも残るものになりますので、是非、保護者の部にご参加ください!

九州大会と近畿大会は保護者の部も募集中です。
2013年ひのまるキッズもエントリー募集しているのは残り2大会です。
たくさんのご参加をお待ちしております。

●第5回スポーツひのまるキッズ九州小学生柔道大会
http://hinomaru-kids.jp/kyusyu5/

●第4回スポーツひのまるキッズ近畿小学生柔道大会
http://hinomaru-kids.jp/kinki4/

いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その20:偉大な行動は、強い信念から生まれる。)

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先日、オフィスの机を整理していたら、引き出しの奥から一枚の紙が出てきました。

かつて近代柔道杯を企画し実行したときには「将来、子供たちが『子供のころ全国大会でこの選手と戦ったんだよ、ほら、これがその記事だ』って自分の子供に見せれるように誰もが出れる全国大会を!」という一心でした。

しかし、回を重ねるごとに、「一ヶ所に全国から集めるのには限界がある、それならば私たちが行って大会をやればいい」という気持ちが大きくなり、更には、「柔道だけではなく、武道、スポーツを通じて親子の絆を深めるという場を創作できないか、絶対にできるはずだ」となり、

とうとう「えーい、自分でやってしまえ!」といつ顛末に(笑)

自分の想像を絶するほどの困難が立ちはだかり、スタッフも一人、また一人と抜けていき、何度も諦めかけては奮起し、そして、またくじけそうになって、ギリギリのところで踏みとどまり…、なんとか今も続けられているひのまるキッズ。

まだまだ事業としては成功とは言えませんが、いろんな意味で自分のやるべきことが見えてきた実感があります。

そして、FBにも書きましたが、次のステージとして、これまで以上に大会を盛り上げることに加えて、参加してくれている親子にもっともっと「ひのまるキッズ出て良かったね」と思える施策を検討、決断しようと思った矢先のこの一枚の紙。

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開始して33回目を迎える今、あらためて自分たちが描いたビジョンに一分の間違いが無いことを再認識し、ブレのなく前に踏み出そうと思います。

信じるものは強く、疑うものは弱い。偉大な行動は、強い信念から生まれる。

いまから、ここから、仲間を信じ、次のステージに大きく踏み出します^-^)v

永瀬義規

親子で表彰保護者の部!

親子表彰

昨日、ひのまるキッズの表彰式のことを記事にアップしましたが、保護者の部も表彰式があります。

保護者の部にご参加していただいた全ての親子のみなさんに表彰をさせていただきます。

親子表彰2

みなさん充実した顔ですね!
個人的に負けた方、チームとして負けたみなさんも結果は関係なく達成感と充実感で溢れている様子がとてもよくわかります!
お父さん、お母さんのこの笑顔と汗はお子さんたちがいるからこそ輝いているのではないでしょうか。

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ひのまるキッズも今年度残り3大会
12月8日(日)中国大会
来年1月26日(日)九州大会
来年2月9日(日)近畿大会
全ての大会で保護者の部開催予定です!

また、九州大会と近畿大会はエントリー募集中ですのでお早目にひのまるキッズブログよりエントリーください。
たくさんのご参加をお待ちしております(*^^*)

表彰式も笑顔で!

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ひのまるキッズの表彰式は親子で受けます。

元世界チャンピオンの講師の先生方にメダルや賞品を受け取るときの子供たちの顔は少し緊張した子もいれば、とびっきりの笑顔を見せる子もいます。
しかし、親子で受賞するのでお父さん、お母さんも表彰を受けます。
お父さん、お母さんの緊張した顔、笑顔もとてもいいです(^^)

握手2

そして、事務局からみなさんへちょっとしたお願いです!
大会に参加して入賞し表彰を受ける際に、受賞者のみなさんは記念撮影をします。
これも親子でおこないます。
その際に是非、笑顔で写真撮影をしてください!
カメラに向かってスマイル!してください!(^^)!

ひのまるキッズを最後まで楽しみましょう!

ひのまるキッズ中国大会エントリー人数

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ひのまるキッズ中国大会のエントリー人数は現在保護者の部出場選手も含めて448名です。
中国5県からもエントリーいただいていますが、主に福岡県からもたくさんエントリーいただいております。
本当にありがとうございます。

本日出場道場の代表者様にエントリー確認書を送付させていただきました。
ご確認いただき必ず事務局までFAX返信ください。
また、エントリー確認書に最終エントリー申込書を同封しております。
道場内でエントリーし忘れた方いましたら、18日までに事務局までFAXいただければまだ申込可能となっております。
是非、お声掛けの程、宜しくお願いいたします。

中国大会まで1カ月切りました!
出場親子のみなさん!体調管理をしっかりとおこない、大会を楽しむ準備をしてください(^^)

いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その19:貴様と俺とは同期の桜③)

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「おお、永瀬、永瀬、ちょっとこっちで話をしようぜ・・・・」

今から、28年前。

近代柔道編集部に配属された私が取材に行った全日本合宿で、いつもそうやって
私を呼びつけ(笑)、取材を受ける振りをして休んでいた世界チャンピオン・・・。

それがこの柔道家との出会いでした。

私が浪人したため、年齢は一緒でしたが学年は一つ上。前述したとおり私が4年生でやっとレギュラーになったころには、彼は大学を卒業して新日鉄に入り、日本のウイークポイントと言われていた95kg級で見事に世界一に輝いていた『天才』。

正直、最初に取材対象としては「なんて調子のいい、というか気さくなチャンピオンなんだろう。取材はしやすいからいいか・・」という感じでしたが、付き合っていくうちに、絶体絶命の膝の手術からの復活、とれなかった学生チャンピオンへの思い・・、実は無類の努力家で、人一倍負けん気の強いナイスガイにどんどん惹かれていきました。

そして、彼は2年後の世界選手権でも二連覇達成。当然、その翌年のソウル五輪でも優勝候補の筆頭でした。

ちょうど、ソウル五輪日本選手団出発の前日に挙げた私の結婚式に「永瀬ちょっと出席は無理だな。でも、ソウルででっかいプレゼントあげるからさ!幸せにね」と同僚の山本先輩(65kg級)と祝電を打ってくれた彼。

その数日後のソウルの体育館でフランスの選手にまさかの一本負けに屈し、メダルにも手が届かないシーンを目の当たりにするとは夢にも思いませんでした。

帰国し、「いやあ、負けちゃったよ。ごめんな」と言った時の何とも言えない彼の顔は一生忘れられません・・。

それから、翌年の世界選手権でも敗れ、きっぱりと引退した彼の特集を編集長として組んだのを最後にお互いの道を進むはず・・でしたが、3年後に同期となってしまいました!!

フジ&トライオーシャンに同期入社。

私は勉強のためアメリカに、彼は柔道部を作って自らも実業団体戦に出場し、同社を三年で一部に昇格させる立役者となりました。柔道部員の配属先はテニス界では知らない人がいないという名門クラブ『湯河原ラケットクラブ』。彼は副支配人として脚光を浴びるようになっていたことを、私はアメリカより聞いて、自分も負けてはいられないと勉強、そして仕事に励みました。

私が1995年に幕張世界柔道のために帰国した翌年、残念ながら会社は倒産し、そのあとは別々の道を歩むことになったのですが、その時に一緒だった仲間との『絆』は切れることはありません。

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そして、6年前、私が会社を立ち上げたときに一番最初に駆けつけてくれたのが彼でした。

もちろん、ひのまるキッズには最初から講師として参加。今では朝飛、青井先生と主に「ひのまるキッズ講師」の顔になっています。

「おまえは本当に生意気で仕方がないけど、どうしてもほっとけないんだよね。でも、お前本当に柔道好きだよね。俺なんか、嫌いだけどね」

顔を合わせるといつもそういう彼の言葉とは裏腹に、指導をしている彼の顔には人一倍柔道が大好きだと書かれており、そして、ついには柔道着ブランドを確立、先日、それとは別にアディダスの格闘関連商品の日本における総代理店としての新会社も立ち上げました。

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まさに、柔道界の中では異端児中の異端児。須貝等。

この孤高の天才柔道家、まずは柔道アパレルビジネス界で頂点をとれるかどうか、最後まで取材を続けていきたいと思います。

そして、自分自身も負けないで、一生彼と競い合っていきたいと思っています。

いまから、ここから、目指すは共にテッペンです!!!

永瀬 義規

親子の距離

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ひのまるキッズでは保護者席、指導者席を設けていますので、選手との『距離』が凄く近いです。

試合が始まる直前まで選手のそばにいて、試合が終わった直後に選手と話ができます。

毎大会試合の様子を見ていると試合前の選手たちは肩の力が少し入っている様に見えます。
いつもの大会とは違い、お父さん、お母さんが凄く近くにいるので普段の大会より緊張するのではないでしょうか。
でも実はお父さん、お母さんも緊張していると思います・・・(笑)
参加した親子のみなさんには試合開始直前まで近くにいることでお互いの緊張をほぐしながら試合を楽しんでほしいと思います。

がんばれ!ひのまる親子たち!!!

中国大会保護者の部!やります!燃えます!

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12月8日(日)山口県周南市のキリンビバレッジ周南総合スポーツセンターにて開催の
『第4回スポーツひのまるキッズ中国小学生柔道大会』

今年度から採用した保護者の部、東北大会、四国大会、北信越大会とおこなってきましたが、とても反響が良く、大好評です!
もちろん、中国大会でも開催します。中国地区はもちろんですが、他地区からもエントリーいただいています。

今まで保護者席で選手の応援をしていたお父さん、お母さんが試合をして子供とともに笑顔になれる大会。
こんな大会はひのまるキッズだけです!
試合が終了した保護者の方はみなさん汗だくなのですが、とても充実したお顔をされています。
中国大会にご参加いただくみなさんも一生に一度の思い出になること間違いなしです!!
是非、おこさんと一緒に汗を流して親子の絆を深めてください(^^)

また、現在エントリー募集中の九州大会も保護者の部開催します。
是非エントリーください!

今後もひのまるキッズ保護者の部に注目です!

目頭が熱くなった全日本学生体重別団体優勝大会の決勝

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11月2日(土)、3日(日)、
尼崎のベイコム総合体育館で行われた
全日本学生体重別団体優勝大会の男子決勝は、
本当にドラマティックな結末でした。

安定した強さで勝ち上がった東海大と、
国士舘大、明治大という強豪に競り勝った少数精鋭の筑波大。

前評判では、東海大優位と言われていました。
それもそのはず、東海大のメンバーは、
7人中6人がインターハイチャンピオンで、
60㎏級には、今年の世界選手権で
王者に輝いた高藤直寿選手もおり、
ケガから復帰したキャプテンの羽賀龍之介選手を中心に
まさにスター軍団という顔ぶれ。

一方の筑波大も、主将の西山雄希選手をはじめ、
今年の学生チャンピオン・安昌林選手、そして
インターハイ王者の永瀬貴規選手、田中崇晃選手と
素晴らしいメンバー揃い。
しかし、一つひとつの対戦カードを見比べると
東海大の3連覇が濃厚かなと、そんな下馬評でした。

試合は、五将戦までで予想通り東海大が2-0とリード。
しかし、ここから筑波大が反撃開始。
中堅戦でキャプテンの西山が反則勝ち、
副将戦で永瀬が「技有」優勢勝ちし、
大将戦を前に2-2(内容では東海大)にしたのでした。

盛り上がる筑波大。
しかし、待ち構えているのは世界王者の高藤。
その高藤は開始20秒に、田中の背負投を返して「技有」を奪取。
勝負は十中八九決まったと、誰もが思ったと思います。

しかし、田中はあきらめません。
「失うものはないから思い切って行け」と
送りだされた1年生は、ガムシャラに技を掛け続け、
大外刈で「有効」を奪うと、
この技を受けた際に肩を痛めた高藤をさらに攻め込み、
終了間際に、ついに背負投で「技有」を取り返して逆転に成功。

大歓声に包まれる会場。
わずかな残り時間。
高藤に、「有効」のビハインドを取り返す力は
残っていませんでした。

両手を突き上げる田中と、歓喜の筑波大陣営とは対照的に、
泣き崩れる高藤と、慰める東海大の選手たち。

この勝敗のコントラストこそがドラマであり、
スポーツの最大の魅力なのだと思います。

目頭が熱くなり、しばらく言葉を発することができませんでした。
勝った筑波大も負けた東海大も、選手は本当によく戦ったと思います。
勝った自信を、負けた悔しさを次の試合に生かし、
さらに素晴らしいドラマを見せてほしいと思います。

スポーツひのまるキッズ事務局 林

林さん用

(写真上/筑波大学選手・OBによる歓喜の記念撮影)
(写真下/優勝の瞬間、喜ぶ筑波大の選手たち)(写真提供:eJudo)