いいから、やれ
すぐ、やれ
だまって、やれ
18年前。シドニー五輪を終えて古巣に戻り、広告営業の最先端で社員を叱咤激励したときに連呼していた言葉。
基本的に、今も
『とにかく、やろうぜ! 打席に立たなければヒットは打てない。畳に上がらなければ相手を投げることはできない。まずは、一歩前に進む。明日やろうはバカ野郎だ!』
という気持ちに変わりはない。
変わりはないけど、自分自身は、最近・・
『残りの人生、どうやって後に引き継ぐか・・今、やるべきことは何なのか』とばかり考えてどうも行動に結びつかないことが多く、その反面、ただ何も考えず目の前にある事のみに没頭して、現実から逃避しそうな己に自己嫌悪に陥りそうになります。
そんな中、先日、久しぶりに松山で時間ができて『秋山兄弟生誕地』を訪れることができました。
かつて、ここの道場の指導者を・・と言われ紹介した後輩がいたころは、松山に来たら(彼がいようがいまいが)必ず訪れたこの地でしたが、その後輩の急死により一度も足を運んだことはありませんでした。
受付のおばさんに案内されて、過去何十回もみたビデオを見て、同じ話を聞き・・、回り込んで最後に案内された部屋に飾ってあった額の文字が目に入ったとき、猛暑でボーっとなりかけていた心に電気が走りました。
そこには
秋山兄弟の一人、秋山真之(さねゆき)さんの直筆
熟慮断行
じっくりと、十分に考えて、やると決めたら思い切って、全てを断ち切って実行する
というこの文字。おそらく、これまでもそこにあったと思いますが、これまで全く意識がなかったこの4文字から目が離せませんでした。
これぞ、今、自分自身に必要な言葉。天国の後輩が『先輩、ここまでよくやりましたよ! ここでもう一度じ~くり考えればいいじゃないですか』と言ってくれていると思っています。
まずは熟考、そして、決めたからには全てを断ち切って、実行します。
いまから、ここから。お盆で絞り切ります!!
永瀬義規