元柔道世界チャンピオンが語る「親のための教育論」・前半

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こんにちは。

今週から月曜日はインタビュー・対談をお送りしていきます。
第一回はひのまるキッズ講師陣でいつも御指導戴いている、
柔道95kg級世界選手権2連覇の須貝等先生にお話しをお聞きしました。
先生も、成人の方を筆頭に3人のお子さんを育てた一人の保護者です。
今日は柔道の技やテクニックではなく、「先生がどんなお子さんだったか」
「親になってどういう子育てをしてきたか」をうかがいました。
どうぞご覧ください。

–まずはご自身の子どもの頃の思い出を。昔から強かったんですか?
「まあ体はどっちかといえば大きい方だけど、ポッチャリしててね。
自分の場合は中学校から柔道を初めて、北海道の田舎だから同級生も少なかったしね。
野球やりたい気持ちはあったけど、友達が走るのは嫌だというんで、
なら走らなくていい柔道にするかと決めたんです。
元来負けず嫌いな性格で勝ったり負けたりで、あいつには負けたくないというので
がんばって一緒に競い合ったのが良かったんでしょうね。
そのうち楽しくなってきて、それがきっかけといえばきっかけです」

–中学校時代は世界チャンピオンになるんだ、と思ってやってましたか?
「まあ楽しくなってくればなんでも一番を目指したがるものです。
楽しいから夢が持てる。北海道から出たことはなかったけど、一番になりたいなあ、
とはおぼろげに思っていました。それで高校に入ったら、日本でも最高レベルの先輩たちがいて、
2年生になれば自分も全国大会でタイトル取ったり、表彰されたりもした。
もう少し頑張れば日本一、いや世界一もあるなと目標ができたんです。そんなに遠くないな、と。
僕が思うにはなんでも目標が大事。苦しさと目標と天秤にかけて、
目標があれば苦しくても耐えることが出来る。ただ『走れ』っていって走っても目標がないから、
面白くないし成績ものびない。『あと何kmでゴールだ』とか「あと何秒でこの成績だ』とか
わかるから頑張れるんですよね。それは何事でも一緒だと思いますよね」

–今の子どもたちを見てどう思われますか?
「まあ僕らが子どもの頃だって、『昔の子はこうだった』って言われましたからね。
それはいつの時代でも言われるんだと思いますよ。時代背景が違う。
僕らは子どものころ仮面ライダーカードとかで遊んだんだけれども、もっと昔はそれがなかった。
今だってゲームあったりして、そればっかりになるから言われるんですよね。
でもそれは時代背景というのを考えて。その時代にあった育て方を親が考えて実践しないといかんと
思うんですよ。子どもを導くやり方。時代がこうだから、と言って
親がそれを言い訳にしてるようではだめだと思うんですよね。
遊ぶにしても時間とかメリハリをつけて、時間守れなかったら本気で怒る。
できたらほめる。それもまたメリハリです」

(来週に続きます)

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