福岡。
30年前、スポーツ雑誌編集長時代に、地元の名士の方々に食事を誘っていただき、その時に芸妓さんと初めてお会いしました。
確か、その当時はたしか一番彼女たちの数が減少した時(間違っていたらすみません)で、そこにいらっしゃた方々は明らかに自分よりずーっと年上のお姉さんたちばかり・・。
でもお歴々の重鎮たちは『永瀬さん、かわいかろぉ!!、よかろぉ!!』とご満悦で、相槌を打つしかなかった記憶が今でも残っています。
先日、『福岡文化伝統を継承する会』に縁があって参加させていただきました。
正直、あの時の記憶がよみがえり、
いったい、どんなご年配がいらっしゃるんだろう・・。
と会に集まる仲間たちとの再会のみを楽しみに会場入りしました。
間違ってました。
まずは、大変お若い方ばかり、そして、彼女たちの一挙一動が非常に艶っぽく、魅力的。その中でも、一番のベテラン・藤子姐さんの対応、さらにはご披露いただいた踊りの体幹の素晴らしさには惚れ惚れするしかありませんでした・・。
自分自身がかつてのお歴々に歳が近づき、感性も被ってきたことが最大の原因だと思います。ただ、その時、あれ!!と思うことがありました・・。
翌日、
子どもの頃によく連れて行ってもらった、佐賀県唐津の唐津城を訪れました。
たぶん45年ぶりのその場所でした。
お城は変っていませんでした。でも、私の記憶とは、大きく違っていました。
まず、そこに辿りつまでにとんでもなく素晴らしい『虹の松原』を通ったのですが、子供の頃にその記憶はなく、
お城に上がるまで、相当長い細い階段をずっとクネクネと歩いた記憶は、天守閣までほぼつながっている綺麗な石階段の目の当たりにして吹っ飛びました。
そして、子どもの頃の記憶にはなかった天守閣の最上階から見渡した景色は最高でした・・・。
芸妓さんも、踊りも、虹の松原も、唐津城も・・、決してその当時と変わっていないと思います。
ただ、その時々で、年齢や状況によって感じ方が違う。感動も変わるんですね。
ひのまるキッズももう11年続けています。
いろいろ変化をしていますが、
親子の絆を深めて、子供と夢をつなげる
という一本の理念は、決して変えてはいけなく、いや、変える必要はないものだと確信しました。
11年・・。まだ、11年です。
まずは、これからの10年。20年。理念はぶらずことなく、とことん、これを極めることに挑戦をしていこうと改めて思いました。
だって、選手として参加した子供が、今度は親として自分の子供を連れてくるのですから、見方、見え方も変わってくるんですから!
ワクワクしますよね!!
いまから、ここから、大志を貫きます!!
永瀬義規