同情するなら金をくれ。
今から26年前、日本テレビ系で放送されたドラマ「家なき子」で有名になったセリフです。
主人公は小学6年生の女の子。
家庭は貧しく、継父の家庭内暴力や児童虐待が横行し、という悲惨な環境で育ちながら、母親だけを愛している。病身の母のために盗みを働き、継父を殺そうと計画し、孤立した人生を歩む。貧しさのあまり食べ物を拾おうとした彼女に同情した周囲の大人たちに、吐き捨てるように言った言葉、それが「同情するなら金をくれ!」でした。
当時、アメリカから帰国して、幕張世界柔道選手権事務局次長という大役を仰せつかり、朝から晩まで24時間、365日、働きずくめの私にとって、この番組を生で見た記憶はありません。
が(たぶん、この言葉が独り歩きして新語・流行語大賞も受賞したからだと思いますが)、非常に印象に残っている言葉でした。
残念ながら、今に至るまでこの番組を見る機会はありません。でも、最近のコロナ禍における様々な世の中の状況、いや、そんな甘いものではなく、自分たちの身にも直接的に降りかかっている先の見えない現況を目の当たりにして、なぜか、頭の中からこの言葉が離れません。
毎日、毎日流れるニュースを見て、なぜこんなに他人事なんだろう・・と思いながら浮かんでくる言葉、それがこれでした。
そんな時、先日、ある人に私のことをこう紹介されました。
エンパシーの塊、熱男の永瀬さんです。
エンパシー??
シンパシーはよく使うけど、エンパシーってなんだっけ??
気になって、調べてみました。でも、なんかしっくりきませんでした。
シンパシーは同情
エンパシーは感情移入
ん??
モヤモヤが続いている中、ビジネスパートナーのお二人にふとこのことを投げかけたら、即答をいただき腹落ちしました。
内容はまたの機会にご紹介しますが、
要は、
世の中のゴミ問題で困っている人に対峙したときに、世の中のゴミをなくすためにはどうしたらよいか・・と上から目線で御託を並べるよりも、一つでも多くのゴミを拾うための計画を即座に立て、勇気をもってそれを実行する
同情するなら即実行。
頭のてっぺんから足のつま先まで、それが詰まってる人間のことをエンパシーの塊、熱男というのなら光栄の至り、ありがたくその称号をお受けいたすところですが・・・まだまだそこには及びません。でも、少なくても我々の後に続くものにその称号が与えられるように、己を尽くすことはできると思っています。
いまから、ここから、有言実行!です。
永瀬義規