間もなく発行される『スポーツひのまるキッズ通信vol.10』の巻頭特集でこれまでの10年の軌跡をたどりました。
1回目から毎年、膨大な写真をみて、かつての思い出を振り返りました。
当たり前ですが・・・。
その中で、前回の『独り言』にてご紹介した青森県柔道連盟の福田理事長の写真を見つけると、その前後には必ずいるのが私でした。
2010年からこれまでの自分自身の写真を改めてみることになり、その時、その時の思い出が走馬灯のように頭の中を回っていました・・・。
はずだったのですが・・、ふと気が付いたことがありました。
それは、2012年の記憶がほとんどないということです。
冒頭の写真は、2012年、前年と比べるとげっそりと痩せ、開会式であいさつをしている私です。
が、この時の記憶がすっぽりと抜けているのです。
いや、正確にいうと2011年の後半くらいから1年間、記憶にあるのは、夜、口にできたのは炭酸水だけで、ただただ資金繰りに奔走していたということです。
一番印象に残っているのが、出勤途中にある歩道わきの美容院の玄関に大きな鏡があって、ある日、そこに映っていた自分のホホがこけまくった顔にギョッとしたことくらい。
毎日通って見ていたはずなのですが・・・。
普段と変わらず出張には行っておりましたし、FBの『思い出』にも様々な人との出会いは記録されていましたし・・・
覚えていないのです。
気が付くと、
よいしょ、よいしょ!
って来る日も来る日も心の中で呟やいていた・・ような気がします。
あれから8年。
色々なことがあり、今があります。
コロナ禍であの時、いやそれ以上の困難に直面していますが、それとは裏腹に毎日が充実しています。
それは、いったいなぜか・・と思うと、一つの答えが見つかりました。
I と WE の差なんです。
もちろん、あの時のスタッフは本当によくやってくれていました。ただただ、自分自身の不徳とするところのみなんですが、あの頃は『俺が何とかしないと!』と思い込んでいました。
孤独でした。
でも今は、事業、企画、全てにおいて仲間とやっているという充実感があります。それが、前に進む糧となっています。
帰宅し、食卓テーブルに座ると、パートナーに送ったメモが壁に張り付いてあり、いつもそれを見て力をもらっています。
We will be stronger than ever before !
いまから、ここから、そう、まだまだやれます!!
永瀬 義規