拝啓
そろそろ、天国での生活も慣れてきたことと存じます。先輩、お元気でしょうか?
あなたが旅立つと同時に襲いかかってきたコロナ禍で、世界中が見えない『先』に怯える中、本日、周南市において無事に
『吉岡剛追悼記念』第11回スポーツひのまるキッズ中国・四国小学生柔道大会
が成功裏に終了しましたことを、ご報告いたします。
『とにかく、自分が正しいと思うなら、ただひたすら粛々と進めればいい。いいか永瀬、粛々と、粛々とな(笑)。結果は必ずついてくるものだ』と生前、顔を見るたび、クイっ、くいっと手で『おいで!』と私を呼び、大きな身体の身を乗り出して言っていただいた教えを守って、すべての関係者のお力添えをいただき、なんとか参加した六年生の夢を叶えることができました。
詳細は、プロジェクトリーダーの吉原がここでご紹介差し上げますが、
前日の準備、そして当日の大会では、先生の教え子たちが120%の活躍をしていただき、
『やっぱり、先輩がいないと始まる前のあのピリッとした緊張感がないね』と寂しい笑顔を見せた青井講師が山部講師、中井講師と見事にセミナーをまわしてくれて、子供たちが少ない時間を十二分に満喫できたと思います。
そして、
先輩が残してくださったたくさんのことを伝えるべく、今後は先輩の後輩のこの男を、ガンガン鍛えることを粛々と進めていこうと思っていますので、見守っていてください。本人は体躯だけは順調に先輩に近づいています(笑)
私自身も、当分は目に見えないとてつもない『でっかい敵』を様々な手を使いながら必ず乗り越えてやろうと思っています。
いまから、ここから! 粛々とですね、先輩。
天国の吉岡剛先輩へ
永瀬義規