お休みといえば、散髪です。
行くのは車でも電車でも1時間半はかかる神奈川県相模原市の理髪店。
私と親友の青井久幸(ひのまるキッズ講師)はここに30年余り通い続けています。
実際には大学3年生の時、ここのオーナーがお店を出す前に渋谷の有名バーバーに勤めていた時からですから、もう少しで40年になります。
会社を興す前、
なにかの取材で『こだわり』についてお話をさせてもらった時にここの話になり、その時に、
いやあ、映画とかでよくあるじゃないですか? ヤクザの親分が理髪店でひげを剃ってもらっているときに、その理髪店の店主が対抗勢力のヤクザに人質を捕られ、その親分がやむなく首を切られて命を落とすシーン。なので、私にとって床屋さんは最大級の信頼関係があったところでないとダメなんです
と真顔で言ってひかれたことがあります(笑)
私的には子供のころに真剣に思っていたことでしたので、胸を張って答えたつもりでしたが・・。
それはさておき・・私たちが、そこに通っている理由
それは、その腕は言うまでもないもないですが、店主との絶大なる信頼関係があるからです。
格好良く言うと、店主の仕事へのこだわりに惚れ込んだんです。
冒頭に書いた通り、初めてお会いしたのは我々が中央大学3年生の時。
当時、やっと、丸坊主からスポーツ刈りを許されたときに、お洒落な先輩から渋谷の『クルーカット』で有名なお店を紹介され、そのお店に伺った時、とにかくイケメンでひと際“華”があったレギュラースタッフが店主でした。
そして、何に感動したかというと、数多くのお洒落お客さんの中に紛れていた八王子から来たもろ体育会学生にも、毎回、毎回、分け隔てなく敬語で丁寧に対応してくださったことでした。
我々の心を一番つかんだのは、その店ではレギュラーの技術者が散髪をしているときには数人の見習い(言い方がわからない)さんがサイドについているのですが、髭剃りを終えてタオルで顔を蒸しているときに出たその見習いさんの私語を見逃さず、タオル越しで異様な威圧感を感じた時にはその見習いさんは外されていたということ・・。
まさしくプロフェッショナル。
余計なことを言わず、ただひたすら仕事に徹するその姿勢に感動してもう40年になります。
私も青井も海外赴任の時は除いて(青井は散髪のために帰国していたかもしれませんが(笑))、雨の日も風の日もどこに住んでいても通い続けています。
頑固一徹に惹かれた頑固一徹!!
この関係はまだまだ続くことは間違いなく、駅へのこの道が生涯で定期的に歩いた道程トップ3になることは必至です。
いまから、ここから、信頼関係のロードはどこまでもまっすぐ。
永瀬義規
P.S 未だ超イケメンの店主ですが、ものすごく人見知り。最初のお客様に『なんですか?』と言って『髪切りたいのですが、よろしいでしょうか?』と言わせてしまった逸話がありますので、ご訪問時にはお気を付けください(笑)