正直、この結果が訪れるのはもっと先のことだと思っていた。
努力は必ずむくわれるんだ
自分をほめてあげたい
白血病から復帰し、競泳日本選手権で4冠を飾った池江璃花子さん。
もう、言葉にならないくらいビックリしたし、本当に最高の感動を与えてくれました。
正直、オリンピックに携わる一人としても、こんなに本番を楽しみにする気持ちが生まれるかと思うほどワクワクし、開催を望むようになってきています。
努力は必ずむくわれる、とはむくわれた人だけが言える言葉。
でも、むくわれると信じて人一倍、自分が持てるすべてを尽くして努力をしなければ、それを手にすることはできません。
そして、どんなに努力をしても叶わないことはあるということは現実にあります。
54歳と53歳、共に癌で亡くなった斉藤仁と古賀稔彦。この二人が病気克服のためにどんなに努力をしたであろうかは、何をかいわんや、です。
関東大会の冊子を作っているときに話ができた稔彦。
近畿大会の冊子を作っているときに過去の写真でまた目の前に現れた斉藤先輩。
己ができることは、この二人が子供に夢を託し、親子の絆を深めることができたこの『ひのまるキッズ』を、将来、その子供たちが我が子とこの舞台に戻ってきてもらえるように、ただひたすら、愚直にやり続けることだと思っています。
そのシーンを見たときに、
私が、そして今のスタッフが『やっと出来た!』と初めて言えると確信しています。
それまでは、仮に倒れることがあっても、その時は前のめりで、後から来る者たちが前に進みやすいように踏み台になる覚悟はできています。
400回の独り言。
天国の先輩、後輩に笑われないように、心に刻みます。
いまから、ここから、その日まで。
永瀬義規