初めて目の当たりにした空手競技。
そもそも、柔道界に恩返し・・という気持ちで受けた今回のミッションだっただけに、正直、続く空手に関してそこまでの想いをもって挑んではいませんでした。
ところが、オリンピック終了後、振り返って残るシーンは空手競技でのものばかり。
もちろん、時系列的に考えるとそのイメージは後のものの方が残るのかもしれませんが、それ以上に、空手スタッフ、競技者、関係者の一挙一動に心を惹かれました。
空手競技が、初めてのオリンピック競技として認められ、絶対に成功させなければならないというスタッフの義務感
メダルを取らなければならないということよりも、競技としての『高み』を自分たちが知らせなければならないという使命感
自らの競技がワールドワイドなスポーツであると認められるために、それころ一挙手、一投足に注意を払って行動する緊張感
スタッフは、事前準備から当日の仕切りに至るまで、何度も何度もシュミレーションを起こし、幾度となく確認、確認を実施。
選手たちは相手方のコーチに座例で敬意を表した試合後の挨拶をし、記者会見において、我がことよりもまずは空手の素晴らしさをしっかりと自分の言葉でメディアに伝えました。
関係者においては、空手がおかれた立ち位置をしっかりと理解し、常に武道家としてあるべき姿を基盤に、スポーツとしていかに世界的に通用するかと自らの言葉、行動で示していました。
公平、公正、敬意
柔道から空手に移行するときの日本武道館チームマネージャー会議において、スポーツマネージャーの村田氏が掲げた空手チームのスローガン。
大会が終わって、その意味が腹落ちしなかったスタッフはいなかったと思います。
残念ながらパリ大会では採用されないと聞いていますが、近い将来、必ず再び世界中の人々に感動を与えてくれると信じています。
そして・・・
スポーツひのまるキッズ空手大会、近い将来必ず開催いたします!!
いまから、ここから、新たな扉は開かれました!!
永瀬義規