ひのまるキッズは大丈夫なんですか??
スポーツひのまるキッズ九州大会を開催すべく、粛々と準備をしている時、メールや様々なSNSを通じてガンガン問い合わせが送られてきて、検索したのが上記の山下会長の写真と共に掲載された記事。
この記事は詳細が有料になっていたので、リード部分しか読まず。大会開催でバタバタしているうちに本番突入。
当日、現場ではその話でもちきりでした。
案の定、代表はどう思いますか?と聞かれ、
全柔連が言っていることは間違っていないし、我々がとやかく言うことはない。だって、我々がやっているのは、スポーツひのまるキッズ、
スポーツで親子の絆を深め、子と夢をつなげるテーマパーク創りですから!
と答えながらも、
「全てが思い通りにならないとしても、全てを諦めるのではなく、子どもたちの大切な日々を、少しでも実りあるものにしたい」
という『想い』だけで開催。
大会規模を縮小、イベントもブースも思うようにできない状況で
これは、ひのまるキッズではない。単なる柔道大会じゃないか・・。このまま開催して良いものだろうか??
と自問自答する自分がいたのも事実でした。
その気持ちは、
ほとんど何もできなかった翌週の近畿大会で心に埋め尽くされたものの、
ここでも書きましたが、感染症対策で何度も入れ替えをしたため、あわただしく道場を去る親子たちが、わざわざ私に駆け寄り、
こんな状況で子供たちにこの『場』を提供してくださってありがとうございました!
と、本当にたくさんのお言葉をかけていただいたおかげで、少し和らいでいました。
そんな時です、
代表! この写真はひのまるキッズです。これは、酷いです。
出張中に柔道プロジェクトリーダーから送られた記事、タイトルバックに使われていた写真は8年前の大会写真。その日の午前中のアポを全て変更して、関係者への連絡に奔走したのは言うまでもありません。
幸いにも、写真提供した会社、記事を出した出版社ご担当の迅速な対応で写真は差替えていただきました。
念のために申し上げますが、その記事自体は良く取材されており、適切な文章でわかりやすいものでした。
今回の件は、もちろん、すべての関係者に悪意はないのは明らかです。ただ、私の中には、何とも抑えきれない怒りで満ち溢れていました。
それは、誰でもない、私自身への不甲斐なさに対しての怒りでした。
記事のタイトルに「相手の子どもをののしる親」という言葉があったため、親が目の前で子供を応援するひのまるキッズのワンシーンを使われたのは明白。
でも、この関係者の誰か一人でも、「親が目の前で子供を応援できる大きな大会はひのまるキッズだけ。そして、この大会はこのタイトル、記事の内容にはそぐわない」
と気づいてもらったらこんなことにならなかった。つまり、全ては、我々の努力不足。
ひのまるキッズ六訓を通じて、スポーツで親子の絆を深め、子と夢をつなげ、
親が子を認め(褒め)、子が親に感謝する場・生涯の思い出に残る場を
当たり前のことを当たり前にできる子供を育てるお手伝いを
それに関わる全ての人々と共にスポーツのテーマパークを創り上げる。
13年間、言い続け、やり続けていたつもりが。まだまだ、まだまだ伝わっていなかった・・・。
いやいや、今回の関係者にそこまで求めるのはハードルが高いでしょう!
と言われるかもしれませんが、
そんなことはありません。
いや、むしろ、そこまでやり切る覚悟がなければやめた方がいいくらい思っています。
いまから、ここから、
何ができるかではなく、今、できることをとことんやり切る。
そう、いまこそ、我らの姿勢を再確認するときです。
永瀬義規