いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その450;家族の笑顔につながる喜び)

4月29日、三年ぶりの有観客、日本武道館で開催された全日本柔道選手権大会。

「今年の全日本選手権はプログラムを見ても本当にワクワクしますね。なぜなら、これまでにくらべものに無いほど知っている顔がいますので!!」

大会前に幹部スタッフから言われ、よくよく大会パンフレットを見ると、本当にその通り! 

以前は「ひのまるキッズ初の全日本出場!!」などと喜んでいましたが、ここ数年でその数は倍増し、参加経験者だけではなく、講師として指導してくださった選手、各地で大会運営に携わっている柔道連盟の先生、さらにはご協賛企業からも審判員にて参加の柔道家の姿がありました。

私個人的には、

かつてひのまるキッズに参加してくれた時の顔が思い出せる選手を見つけては、その試合成績に一喜一憂していました。声を出しての応援が禁止だったので、一生懸命拍手を送ったせいで手のひらが真っ赤になったくらいです。

さて、

試合はご存知の通り、斉藤立選手が並み居る強豪を破り、決勝もこの日好調の影浦選手をゴールデンスコアの末、最後はしっかりと大外刈りで技ありを奪っての優勝! 用事があり途中で帰宅したため、テレビに向かって思う存分、声を上げて声援ができ、試合が決まった瞬間、

斉藤先輩! やりましたね!!! おめでとうございます!!!!

と叫んでしまいました。

このブログでも何度もご紹介したように、故・斉藤仁先生は、ひのまるキッズに何度か足を運んでいただいておりました。

講師としての参加ではなく、

立君のご父兄として、奥様の三恵子さんと親席で・・・。

心配そうに子供の試合を見つめる三恵子さんの横で、目立たぬように(目立ってましたが(笑))、本人にとっては最小限の身振り手振りで指導をする先輩の姿。今からちょうど10年前のひのまるキッズ東北大会5年生の部決勝戦のワンシーンに(何か見てはいけないものを見るような気持ではありましたが)、その姿にとても熱いものがこみ上げてきたことを昨日のように覚えています。

今も、この写真を見るとその熱いものでいっぱいになります。

表情は真逆ですが、自分の子どもを懸命に応援する親の姿。

もちろん、勝負に対して非常に厳しかった先輩でしたので、立君からすればとても怖い存在で、ある時は道場に行きたがらなく、三恵子さんが送り迎えしたそうですが、ただ怖いだけで育ったなら、全日本の大舞台でのあの礼節、対戦中、相手の顔をついた時などに時より見せる謝罪の仕草は生まれなかったと思います。

間違いなくこれは斉藤先輩が亡くなってから、三恵子さんが厳しく、そしてたくさんの愛情をもって育てた結果身についたものだと思います。また、兄・一郎君の存在も大きかったとことでしょう。

そういった意味でも、今回の日本一は、家族の絆によって手にした宝です。

冒頭の写真。翌日のスポーツ紙紙面を飾った素晴らしいショット。

10年前に不安そうにしていた三恵子さんの満面に一杯の笑顔は、家族の絆がもたらした最高の宝物です。そして、家族の眼には斉藤先輩の「よくやった!」という笑顔も映っていたと思います。

最高ですね!

最後に、昨年発行された『スポーツひのまるキッズ通信~東北大会10年の軌跡~』にて、三恵子さんにいただいたコメントをご紹介します。

はい、今度はお孫さんと、おばあちゃんとしてのご来場をお待ちしています!!

いまから、ここから、家族の笑顔につながる喜びをかみしめて!!

永瀬義規

いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その450;家族の笑顔につながる喜び)” への1件のコメント

  1. 永瀬社長
    いい仕事をしてますね。
    斎藤仁さんと会ったのは、六本木のサパークラブでした。
    興に乗ってステップを踏むのですが、上手でした。
    体大きかったなぁ。
    一言も話はしませんでしたが、勝負師の顔はしておりませんでした。
    多分、学生さんだったのではないでしょうか?

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