『柔よく剛を制す 剛よく柔を断つ』

いよいよ今週末に迫ってきた
スポーツひのまるキッズ関東小学生柔道大会。
そろそろドキドキし始めてきた
出場選手・親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

年8回開催しているスポーツひのまるキッズ小学生柔道大会の中でも、
関東大会だけは唯一、体重無差別、男女の区別なし(学年別)の試合です。

ご存知のように柔道は、本来、体重無差別で行われていたものであり、
この関東大会だけは、柔道本来の形を残そうということで
体重無差別で行っています。

日本最高峰の大会と称される『全日本柔道選手権大会』は、
現在も、当然ながら体重無差別で行われています。
そして、今まで数々の身体の小さな柔道家が、
大きい選手に果敢に挑み、会場を沸かせてきました。

私は全日本選手権大会のプログラムの制作に
長年関わらせていただいているのですが、
今回は、プログラムの企画で、
小兵柔道家のレジェンドとも言うべき、
大沢慶己十段にお話を聞いてきました。

大沢十段は、現役時代167cm、67㎏と
当時の出場者の中でも極めて小さかったそうです。
それでも、
「相手が大きいのは当たり前のことだから、
そんなことをいちいち言っていても仕方がない。
その大きな相手をどうやったら負かせるかを
いつも考えていた」そうです
その結果、全日本選手権では、昭和24年と29年の2度、
ベスト8に入っています。
当然、練習量は想像を絶するものだったと思います。
「やはり大きい選手に勝つのは気持ちがいいよ」

大沢十段は、88歳の現在も講道館女子部の指導で、
週2回、畳の上に立っています。

大沢十段

今日は大沢十段の取材をさせていただいたこともあり、
小さい選手の目線で書かせていただきました。
でも、大きい選手にとっても、小さい選手に勝つことは
実は、簡単なことではありません。
ちょこまかと動き回る小さな選手を捕えることは、
なかなか大変なことです。
しかも、周りは小さい選手贔屓になってしまいがちだし。

スポーツひのまるキッズ関東大会では、
小さい選手は『柔よく剛を制す』の、
そして、大きな選手は『剛よく柔を断つ』の精神で
どちらも精一杯頑張ってほしいと思います。

スポーツひのまるキッズ事務局 林

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