人の振り見て我が振り直せ

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スポーツひのまるキッズ関東大会の終了後に、
会場の「場所取り」に関して、
非常に悲しい思いをされた参加者から
メールをいただいたことと、それに関する
スポーツひのまるキッズ事務局としての考えは、
ひのまるキッズのfacebookで掲載させていただきました。

道場の友達や友人知人、みんなで一緒に観たい
という気持ちはわかります。
ただ、そのために、早く入場した人が、
後から来る仲間の分まで、物を置いたり、テープを貼って
何十席もキープしてしまうのは、
やはりマナー違反だと思います。

朝早くから並んでいることには、
本当に頭が下がりますし、
私も一人の親として同様の経験をしてきているので、
大変なことだと思います。
ただ、そんな大変なことだからこそ、
周りの人のことも考えていただければと思うのです。

柔道には「自他共栄」という教えがあります。
文字通り、「自分と他人が共に栄える」という意味です。
柔道は一人ではできません。
相手がいて初めて稽古もできますし、
試合も成立します。
だからこそ、日頃から相手のことを考えて
行動することが大切だというのが、
この教えの本質であると理解しています。

ひと昔前、「赤信号みんなで渡れば怖くない」という
標語(?)が流行りました。
「みんな」でやれば、それが間違ったことであっても
まかり通ってしまう。
これは非常に怖いことです。

柔道を習っている子供たちには、
そんな時に、自制できる精神力を身につけてほしいし、
周囲の人にも心配りができ、
ゆずり合う気持ちを持ってほしいと思います。

繰り返しになりますが、
柔道は相手がいて初めてできるものです。
だからこそ、相手に対する感謝の気持ち、
敬う気持ちを持ってほしいと思います。

場所取りは、「知人や友人、家族のため」であり、
必ずしも「自分だけがよければいい」というのとは
違う側面もあります。
場合によっては、自己犠牲の上に
成り立っていると言ってもいいかもしれません。

でも、もっと広い視野で考えてほしいと思いますし、
自分自身、そういったことのできる人間になりたいと思います。

あいさつ、お礼、ゴミの持ち帰り、履物を揃える、席や道をゆずる
そういったことがごく自然にできている人って、
やはりカッコイイですよね。

(写真は、今年のスポーツひのまるキッズ関東大会開会式。会場は満杯状態でした)

スポーツひのまるキッズ事務局
林 毅

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