マンガ『柔道部物語』はやはりすごい!

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『柔道部物語』という柔道マンガをご存知ですか?
おそらく、40~50代の柔道家、柔道ファンなら
知らない人はいないと思いますが、1985年から1991年まで
週刊ヤングマガジン(講談社)で連載され、
多くの読者を興奮と爆笑に誘ってくれた名作。
私の中では、文句なしに『ベスト オブ 柔道マンガ』です。

最近、これを読み返したのですが、
とにかく笑えて、泣けて、感動してと、
もう何度も読んでいるのに、
改めて、『柔道部物語』の面白さ、
内容の濃さを痛感しました。

ただ、読んでいて引っかかったのが、
「しごき」や「説教」、そして「ルール」に関してです。

「しごき」に関して言えば、いまだったら完全に
「アウト」なんだろうなぁと思えるようなシーンも
ちょこちょこ出てきます。
もちろん、マンガの中では陰湿な感じは微塵もありませんし、
当時の高校の部活では当たり前のシーンです。
ほとんどの選手は、そういうことを経験していたわけで、
だからこそ、当時の読者も感情移入したんだと思います。
単純に、良い悪いというのではなく、
時の流れを感じる部分でした。

試合のルール的にも、いまはこの技は使えないなとか、
こういう状況になることはないなと思われるシーンもあり、
柔道もずいぶん変わったなぁと改めて感じました。

時代に即したリアリティが物語をより面白くしていた
『柔道部物語』だっただけに、いま読み返すと、
「昔はそうだったなぁ」という
懐古に近い感慨もあります。

柔道に関する徹底的なリアリティ、
努力、根性、ユーモア、恋愛、友情、
いろいろな要素が絡み合い、
高校生の青春が、しっかりと
描き込まれていたんだと、
改めて『柔道部物語』のすごさを
感じたのでした。

いま、柔道を頑張っている子供たちにも
一度、読んでもらいたい作品です。

スポーツひのまるキッズ事務局 林

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