以前にも書いたように、ひのまるキッズの参加選手の柔道のレベルは年々グングン上がり、
正直、『競技力向上の大会ではない!!』と言い切っている手前、少し戸惑っています。
でも、これにはしっかりした訳があったということも、以前、古賀先生の言葉を紹介した通り、
強い選手は、当たり前のことを当たり前にやれる人間。
当たり前とは・・
はい、ありがとう、をきちんと言えて、お年寄りに席を譲り、靴を揃えること。
つまり、ひのまるキッズで徹底的にやっていただいていること・・ということで証明されました・・・。
今日、全日本学生柔道優勝大会が日本武道館で開催され、全日本学生柔道連盟の広告総代理店の弊社スタッフは大忙しだったのを横目に、私は母校の応援に集中させていただいていました。
残念ながら、母校・中大はベスト8をかけて、ライバル明治大学と対戦、小差で敗れてしまいました。
そして、決勝戦。
東海大学と日本大学の試合はとって取られての好勝負が展開され、結果、東海大学が見事に7連覇を達成しました。
この決勝戦を見て、心底、感じました。
両校ともに、礼儀礼節がしっかりしている。
もちろん、今どきの子供ですから、勝って自分の応援団席に向けてガッツポーズをする選手もいましたが、どの選手も、試合の始まりと終わりの礼は本当にしっかりとしており、まさに勇者の風格を感じました。
そして、思いました。
この子たちは、当たり前のことをちゃんとできるから強いのか、
はたまた、強いから当たり前のことがちゃんとできているのか・・・・。
以前だったら、頭のなかは???だったのですが、今は、胸を張って言い切れます!!
当たり前のことを、しっかりできるから、強いんです!!
そして、彼らは格好いいです・・・・。
大会が終了して、懇親会の会場で、私を含めて選手にOBが一言いうシーンがありました。
会長の後に、自ら話をさせてくださいとお願いし、先陣を切って話をしました。
正直、その時の感想は、
こいつら、本当にわかっているのかな・・という感じでした。なぜか・・、語り掛けても
返事がないのです・・。
でも、時間が過ぎ、何人かが話す毎に、次第に選手の顔つきが変わってきて、最後の矢嶋先輩が、
今日は、初めてお前らの試合前の円陣に入れてもらった。その時、本当に勝ちたいと思った。
今日は残念な結果だったけど、次は絶対に勝ちたいよな。勝たせたいよ。
お前らなら絶対にできる、絶対にあきらめずにやりきろうな!
って言葉に、最初は返事がなかった選手も、OBから『返事!』って言われて、せきを切ったようにバカでかい声で顔を上げて返事をし出しました。
あとで、聞いたら『いつもはいつ返事をしていいのかわからなくて・・」と頭をかく、選手たち。
この子たちにとって、返事をすることが、当たり前だということはわかっていても、そのタイミングも教えなければならなく、ってことは、当たり前を子供のころからしっかりやらせていれば、そのタイミングも必然的に覚え、そして前述の方程式通り、強くもなる。
実感しました。
いまから、ここから、日々、勉強です!! 気張れ! 中大!!!
永瀬 義規
子供につい「挨拶は?」と急かしてしまうけど、自ら言える様に待つ事も大事だと反省する日々です