こんばんは、スポーツひのまるキッズ事務局の原です。
9月1日は防災の日ということで、テレビや新聞などでも自然災害の認識を深め、平時の備え方などについて特集が組まれているので、目にされてる方も多いのではないでしょうか。
先月、スポーツひのまるキッズ柔道合宿を宮城県で行ったときに、山元町柔道スポーツ少年団の南條先生の計らいで、東日本大震災で甚大な被害にあった山元町立中浜小学校を見学させていただきました。
学校の状況は写真を見ていただければ、わかっていただけると思いますが、ただただ津波の恐ろしさや人間の無力さを痛感させられます。
その学校の傍らに大きな石碑が横たわっており、その石碑には、『地震があったら津波の用心』と大きく刻まれていて、裏面には、明治29年と昭和8年の津波の被害状況が記されており、この碑は、昭和8年三陸津波に対する義援金の一部で建てられたと書かれていました。
この石碑は、今回の東日本大震災で流されたものを震災遺構となったこの中浜小学校に一時的に持ってきているものです。
もともとは、過去の2回の大津波の被害を伝えることと、それ以降、同じような被害に合うことがないよう、警笛を鳴らす役割で立てられていたはずの石碑ですが、時代とともに周りは木々に覆われ、人目にも付かないような状態になっていたとのことでした。
今回の合宿では、震災にあった山元町や亘理町の柔道仲間からも、たくさんの話を聞かせてもらいました。
彼らにとっては、思い出したくもないことだから、本当なら話をすることすら避けたいであろう震災の話を、辛い辛い話をたくさん聞かせてもらいました。
それでも、彼らが話をしてくれた理由は、震災にあった人としての責任感なんだと感じました。
こんな辛い経験をした、でも、もう他の誰にでも一切、同じ想いをさせたくないという彼らの責任感だと。
だからこそ、その話を聞かせてもらった私も一人でも多くの方に災害の恐ろしさや悔しさ、そして日頃から災害に対する意識を持つことの大切さを伝えていこうと思います。
スポーツひのまるキッズ協会では、今後も微力ではありますが、復興支援の活動を継続して行って参ります!!