講道館杯で感じた「光と影」

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先週末に行なわれた講道館杯、
私も2日間、会場で観戦をしていました。
今回の講道館杯は、名目上は来年(2015年)の世界選手権の
日本代表選手第一次選考試合ということになっていますが、
実際には、さ来年2016年のリオデジャネイロ五輪の選考会でもあり、
階級によっては、今大会での敗北が、
リオ五輪代表のマッチレースからの脱落を意味すると
言っても過言ではなかったのです。

今大会では、今年の世界選手権代表とアジア大会金メダリストは
出場が免除されていましたから、その選手たちは、
代表候補として認められた存在と言えるでしょう。
階級によっては、この時点ですでに代表候補が3名確定。
候補として考えられるのは各階級せいぜい4~5名ですから、
優勝することだけが、リオ五輪代表マッチレースに生き残る
最後のチャンスだった階級もありました。

そのことを十分に理解し、“負けたら引退”という
背水の思いを胸に戦い、見事、生き残った選手もいます。
逆に、夢破れ、静かに決断をした選手もいたと思います。

勝ち残ったとしても、それが終わりではなく、
その先には、さらに険しい“いばらの道”が待っているのは間違いありません。
それでも、自らの力を信じ、前に進もうとする選手を
心から応援したいと思います。

今回の大会では、希望に満ちあふれた若手の台頭もありました。
あどけなさの残る高校2年生の阿部一二三選手と嶺井美穂選手です。
まだ17歳だから、2020年の東京五輪を狙ってほしいという声もありますが、
6年も先のことを、いったい誰がわかるというのでしょうか。
トップクラスだった選手が、2~3年で、
姿を消してしまった例を山ほど見てきています。
だからこそ、この2人の高校生にも、
しっかりと「リオ五輪」を目標に定めて、
真剣に狙ってほしいと思います。

講道館杯の結果を受けて、12月に行なわれる
グランドスラム東京や、その他の国際大会の代表も
決まってきました。

選手たちにとっては、これからの一戦一戦が
まさに“勝負”だと思います。
ケガだけは気をつけて、
最後まで悔いを残さない戦いをしてほしいと思います。

ひのまるキッズ事務局 林

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