「3年連続で1回戦が同じ相手なんですが」!? …トーナメント作りの裏側

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いま、スポーツひのまるキッズの大会事務局では、
12月14日開催の中国大会のトーナメント作成に取りかかっていますが、
このトーナメント作成が、結構大変なんです。

大会(階級)によってはエントリー人数が100人を超えるため、
叩き台作りから完成まで、結構な時間がかかります。
一応、完成した後には、別のスタッフが最終確認をしますが、
そこでも数時間を要します。

トーナメント作成のソフトもありますが、
ひのまるキッズに関しては、
道場、県、地区、体重などなど、設定する条件が多いため、
叩き台としては使えても、結局最後は、
スタッフの手作業にならざるを得ません。

トーナメント作成において、まず考えるのは、
同じ道場の選手同士が早々に対戦しないようにすること。
さらに、同じ県同士もなるべく早くにあたらないように、
バランス良く配置します。
ひのまるキッズは、オープン大会ですので、
全国津々浦々、多様な都道府県から参加していただいています。
なので、例えば、中国大会にわざわざ東北・宮城から出場したのに、
2回戦で同じ宮城や岩手の、県大会や東北大会で対戦したことのある選手と
あたるようでは、少し残念ですよね。
なので、同じ地区の選手もなるべく離すようにしています。

あと、無差別においては、選手一人ひとりの体重もかなり考慮に入れます。
6年生くらいになると、100kgを超える選手もいたりします。
6年生の軽量級は50㎏以下ですから、
50㎏ちょっとの選手と100kgを超える選手が
初戦であたってしまうこともあり得るのです。
ケガ防止を第一に考え、1回戦はあまり体重差のある対戦に
ならないように心掛けています。

細心の注意をして作成しているトーナメントですが、
それでも、過去には同じ道場の選手が2回戦で
あたってしまったということもありました。

スポーツひのまるキッズのホームページ(ブログ)で、
事前に、トーナメントの発表を行うのは、
名前の記載漏れがないか、
男子なのに、女子の部のトーナメントに
入っているといったことがないか
(エントリー用紙の記入間違いで、実際にあった事例)、
エントリーした階級と異なっていないか、
といったことを確認してもらうためですが、
トーナメントを作成したスタッフは、
発表後しばらくは、かなり緊張した状態です。

トーナメントの変更・修正は、
大会事務局のミスによるものや、特別なことがない限りは行いません。
「相手の選手とはつい最近、他の大会で対戦しているので変えてもらえませんか」
というお問い合わせをいただいたこともありましたが、お断りしました。
1人を動かすことで、大幅な修正が必要になるのと同時に、
一度発表しているため、修正・変更した別の選手にも連絡し確認をとるなど、
大変な作業が出てくるのです。
でも、ただ一度だけ、「3年連続で1回戦が同じ相手なのですが…」
というお電話をいただいた時は、さすがに、変更させていただきました。
30人以上出場していたトーナメントだったので、
まさかそんなことが…とスタッフ一同とても驚いたことを覚えています。

トーナメント発表の日は、
おそらく選手や保護者の皆さんも、ちょっとドキドキしているのかと思います。
実は、私たちスタッフも、別の意味でドキドキしているのです。
勝負の世界なので、勝って喜ぶ選手もいれば、負けて悲しむ選手もいます。
勝っても負けても、その試合が良い経験になればいいなぁと思いますし、
そんな試合が生まれるトーナメントになればなぁと思いながら、
一生懸命作っています。
今回は、トーナメント作成の裏側をご紹介しました。

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ひのまるキッズ事務局 林

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