一年の計は春(正月)にあり

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お正月飾りを片付け、
七草粥を食べ、成人の日も終わり、
正月っぽさは少しずつなくなりつつありますが、
いまなお、今年はじめて会う人には、
「あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします」と
あいさつしている今日この頃。
いつまで言うのが正しいのだろうと疑問を感じたので
ちょっと調べたら、どうやら「松の内」までらしいですね。
でも、松の内と言っても、関東では1月7日、
関西では1月15日と、1週間ほどの開きがあるようで、
お正月飾りも、関西では1月15日まで飾っているらしいですね。
地域や宗派によって、異なるのも、
日本の文化の面白さ、奥深さだと思います。

フェイスブックやブログを見ていると、
それぞれの道場の道場開き、鏡開き、寒稽古などの様子が
アップされていて、実に興味深く拝見させていただいております。
越年で稽古をされている道場もあるようで、
その情熱には本当に頭が下がります。

そんな稽古の写真を見ているうちに、
子供の頃のことを思い出しました。

少年時代、長野で生まれ育った私は、冬場の稽古が嫌いでした。
長野の人は「寒さに耐えることを美徳」と考えるようなところがあり、
当然ながら、道場に暖房なんてありません。
真冬には氷点下の道場で、真っ裸になって道衣を着る。
道衣の下に肌着なんてきたら怒られますから、
冷たい道衣を一気に着て、
じっとしていると耐えられないので、
友達のお腹や背中に足をつけたり、つけられたり、
そうこうしているうちに、
プロレスのバトルロイヤルみたいになって……。
ある意味、それがウォーミングアップでした。
先生が道場に来るまで、そうして身体を温めていたことを、
今でもよく覚えています。
さすがに昨今は、そんな環境で練習をしている子供は
いないんでしょうね。

でも、そこまでの環境ではないにしても、
寒稽古って、ホント“修行”という感じがしますよね。
すっかり東京のぬくい自然環境に慣れ、
寒さにめっきり弱くなり、根性無しになってしまった私は、
FBで「寒稽古に参加した」という記述を見ただけで、
「すごいなぁ」と尊敬してしまいます。

「一年の計は元旦にあり」ということわざがあります。
これは『月令広義』(げつりょうこうぎ)という、
1600年頃に、中国の憑應京によって著された
中国の伝統的な年中行事・儀式・しきたりなどを解説した本が
もとになっており、そのなかの
「一日之計在晨、一年之計在春、一生之計在勤、一家之計在身」
の「一年之計在春」がそれにあたるのだそうです。
「一日の計は晨(あした/朝)にあり、一年の計は春(正月)にあり」
寒稽古はしておりませんが、せめて、
この正月に、一年の計画をしっかりと立て、
悔いのない一年にしたいと思います。

(写真:10数年前に購入し、途中で投げ出してしまった「ボールペン字講座」の
再チャレンジを決意。果たしてどこまで続けられるか……)

スポーツひのまるキッズ事務局 林

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