『実は、各界の素晴らしいワンシーンにまつわる話を特集する番組を企画していまして・・
その中で柔道ではどのシーンが良いのか、相談にのってください!!』
テレビ業界の知り合いの中で特に尊敬している先輩からのお話だったので、否応もなく企画からお手伝いをさせていただいた番組が先ほど無事放送を終えました。
正直、最初は山下vs斉藤を取り上げようとして、(今だから言える斉藤先輩の体調が原因のため)それよりも私が一押しとして半ば強引に勧めたのが古賀と吉田の物語でした。
もちろん、我々の年代ではこれを知らない人はいませんが、もう20年以上前の出来事。
はっきり言って賞味期限切れ感がなかったわけではありませんが、全柔連問題、芳しくない試合成績・・というこの柔道界の状態を払拭するにはこのシーンの再現しかないという確信と、絶対に今の視聴者にも感動を与えるはずだという自信はありました。
結果は・・・。
もちろん、素晴らしいものに仕上がったと、BSフジの番組スタッフに敬意を表する次第です。
そして、私事ですがこの番組にはもう一つの思い入れがありました。
それは、弊社・執行役員の林毅の共演でした。
林と出会ったのは、1988年。
そう、番組でも取り上げられたソウル五輪の年でした。
近代柔道の編集長と新人という関係から始まり、それから離れていた時期はありましたが、現在までのほとんどの時間を共有し、7年前にジャパンスポーツコミッションを一緒に立ち上げてからも今まで苦労を共にしています。まさに表裏一体。
ここで改めて紹介はしませんが、業界で知らない人はいなく、私の知っている限り日本一の柔道ジャーナリストと言っても過言ではない林ですが、前述したとおり私とずーと上司と部下、そして表裏一体。
「見て見て、俺、俺(笑)」の永瀬が表に出れば出るほど、本人自ら『私は黒子に徹します』というようにこの男は裏、裏に隠れていました。
そんな彼が、今回、ほとんど初めて表面化した(失礼)この番組。
自分の出演よりもドキドキものでしたが、無事にその大役を務めていました。
人という字は二人の人間が支えあっていると書きます。相手が欠けたら『人』は成り立ちません。
古賀稔彦、吉田秀彦の素晴らしい関係が引き起こしたあの『奇跡』のように、
近い将来、『そんなこと、絶対に事業として成功するわけはない』といわれたひのまるキッズを成功に導き、この林毅をはじめとする残った数少ない仲間と、その素晴らしい関係に声高らかに祝杯をあげることが私の夢の一つです。
いまから、ここから、思いは必ず叶います! いや、叶えます!!!
永瀬義規