柔道の修行に必要な4つのこと。

こんばんは、ひのまるキッズ事務局の原です。

私が柔道場を開く時のために、興味を持って知りたいと思っていること、考えなければならないと思っていることが、柔道が持つ社会性です。

柔道場で何をどう子供たちに伝えていくかということを、私自身がしっかりと理解して、自分自身の根っことして持っていなければならないと感じているからです。
そんな中、特定非営利活動法人スポーツネットワークジャパンから発行されているスポーツゴジラ第27号で嘉納治五郎先生の特集がありました。
大変興味深い内容が多く、とても全てを解釈してまとめご紹介することはできませんが、今の私が一番参考になった箇所を共有させていただきます。
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「嘉納治五郎の魅力」 -その現代性と先見性- と題したテーマで、筑波大学体育系教授の菊幸一氏の講演の内容が記されているものです。
テーマを3つに分け、オリンピック、体育、そして柔道とそれぞれに対する嘉納先生の想いや考えを、その時代の社会的状況も踏まえ考察されており、一人の柔道経験者として、ますます柔道への意欲や嘉納先生への興味が膨らむ内容でした。
嘉納先生は、柔道では、4つのことが重要だと言っています。
まず「形」。そして「乱取り」をして試す。つまり試合です。ただここでの試合はあくまで自分の「形」と「乱取り」を試す場であって、結果を求める場ではなく。その試合を通して、いかに反省し疑問や問いを見出すことが出来るかが大事で、そこに必要なのが、「講義」と「問答」だと言います。
そして、その「講義」や「問答」を忘れた柔道の姿を常に憂慮されていたそうです。
嘉納先生が憂慮されていたとされる、「講義」や「問答」の衰退は、指導者の責任であるところが大きいと感じました。
講義や問答をするためには、相手が子供であれば、柔道に限らず、子供が興味を持っていることなども知ることも必要でしょうし、子供たちと目線を合わせ議題を考えなければなりませんから、片手間では続けられません。
しかし、この「講義」と「問答」の効果が、柔道が持つ社会性に大きく繋がっていくのだと認識しましたので、今後のひのまるキッズの中でも出来ることを企画していきたいと思っております。
そして、この講義や問答が一つでも多くの道場で実践されるようになれば、柔道の価値がもっともっと上がっていくのだと、道場の現場も知らず、勝手に希望に胸を膨らませる深夜のひと時でした。

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