暴力・セクハラ問題を考える

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全日本柔道連盟から発行された
「暴力・体罰・セクハラ問題を学ぶためのガイドブック」が
全柔連のホームページでダウンロードできるようになったので、
さっそくダウンロードして読んでみました。

http://www.judo.or.jp/p/35434

つい数年前まで、柔道界に限らず、スポーツ界で、
「指導」の行き過ぎ、あるいは「しごき」や「かわいがり」という形で
普通に行なわれていた体罰。
「スポ根」もののテレビドラマや漫画の世界では
欠かすことのできない重要なシーンで、
ある意味、最大の見どころと言ってもいいようなものでした。

実際、「しごき」や「かわいがり」は、
強くなるための通過儀礼だと思い、
受けてきた方も多いと思います。

以前は、愛情があれば「指導」だというような言われ方もしていましたが、
今は、そこに愛情があろうとなかろうと、
身体に対する侵害や肉体的苦痛を与えるようなもの
(正座や直立姿勢を長時間させることも含む)は
「体罰」に該当するというガイドラインができ、
徹底されるようになってきました。

今回、公開されたガイドブックには、
「柔道界における暴力・セクハラの実態について知ろう」
という章が設けられていて、さまざまな具体例が掲載されています。
今まで日常的に行なってきたことが、
実は言語的暴力や身体的暴力、あるいはセクハラだったということも
おそらく、多少なりともあるのではないかと思います。
皆さんも、ぜひともこの機会に自らの行動、
日頃の行ないを省みてはいかがでしょうか。

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指導者だけの問題ではありません。
子供をお持ちのご父兄の皆さんや周囲の方々も
きちんと考え、行動することが大切です。

強くなるため、実力を身につけるためには
つらい練習、厳しい練習も必要です。
でも、それは暴力によって「させられる」ものではありません。

各地で指導者講習会が活発に行なわれるようになってきています。
このガイドブックの表紙にもあるように「柔道は人間教育」です。
柔道を通して、指導される人はもちろん、指導する人も、
あるいは、応援する人も勉強していかなくてはならないのだと思います。

スポーツひのまるキッズ事務局 林

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