「ブィーンブィーン ブィーンブィーン」
一人の女性の携帯が耳慣れない音を発し、
待合スペースにいた100人くらいの人々が、
「なに、携帯鳴らしてんだ!?」と
怪訝に思った次の瞬間、
カエルの合唱のように、
たくさんの携帯の警戒音が病院中に鳴り響くと同時に、
大きな揺れがやってきました。
そう、先日(5月25日)の地震です。
私は、ちょうどお茶ノ水のJ医院の
循環器内科の待合スペースで、
診察の順番待ちをしているところでした。
すぐさまテレビに地震速報。
「この建物は耐震構造なので安全です」といった院内放送もあり、
大きな騒ぎにはなりませんでしたが、
心臓の悪い方がたくさんいる場所にいたので、
周りのお年寄りの方々は大丈夫だろうかと
ちょっと不安になりました。
その後5月30日に、
M8.5というマグネチュードの割には、
震度の小さかった小笠原沖地震が起き、
さらに、地震ではありませんが、
口永良部島で噴火があったり、
少し前から箱根山で噴火が警戒されていたり、
「東日本大震災の影響で、日本の火山活動が活発化している
可能性も考えらえる」と話す地震学者もいて、
最近、不安を感じさせられることが続いています。
「日本」で生きていく以上、ある意味、
地震や火山とは「共存」していかなくてはなりません。
ただ、不安を口にするだけでなく、
いざという時に、どう対処するかを考えることが大切です。
東日本大震災から4年3カ月が経ち、
防災の意識はかなり薄れてきているように思います。
かく言う我が家でも、震災後に、保存用として用意していた
お米や水、レトルト食品、缶詰などは、
賞味期限が来たりして食べてしまい、
補充していない状態です。
防災の日は9月1日(関東大震災が起きた日)ですが、
3月1日、6月1日、12月1日と合わせ、年4回は防災を考える日として、
家庭で、あるいは職場や道場で、まずは「生き残る」ために必要なこと
(防災グッズ、家の耐震対策、備蓄食料などの確認)、
連絡網、連絡手段の確認、自分と自分の家族、
周囲の方々との連携、役割確認などをしてみてはいかがでしょうか。
柔道をやるのはただ単に身体を鍛えることが目的ではありません。
やはり、災害のような非常時に力が発揮できてこそ、
日頃の鍛錬は生きてくるのだと思います。
それこそが、「精力善用」「自他共栄」なのではないでしょうか。
最近、次から次に起こる自然災害のことを思って書いていたら、
こんなまとまりのない文章になってしまいましたが、
なにはともあれ、皆さん、ご注意ください。
スポーツひのまるキッズ事務局 林