筑波大が初の学生日本一に。永瀬選手ってホントに凄い!

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先週のこのブログで、
全日本学生優勝大会のことを書きましたが、
今年の学生日本一、決定しました。

このブログでも別のスタッフが書いているので、
すでにご存知だと思いますが、
女子が山梨学院大、そして男子は筑波大でした。
ともに決勝戦は、代表戦にもつれる接戦。
勝利の女神がどちらの大学に微笑むのか。
最後の最後までわからない、
本当に手に汗を握る激戦でした。

とりわけ男子の決勝は壮絶でした。
「勝負は時の運」と言うと
軽く聞こえてしまうかもしれませんが、
筑波大―東海大の決勝しかり、
筑波大―日大の準決勝しかり、
(筑波大が大将戦で一本勝ちし、1-1の内容で逆転勝ち)
日大―明治大の準々決勝しかり、
(日大が2-2の内容で逆転勝ち)
いずれも、次に戦ったときには同じ結果になるのかわからない、
まさに紙一重の内容だったと思います。

でも、その接戦を制して見事、優勝を成し遂げた筑波大は、
やはり今年の大学日本一に相応しい、
実に素晴らしいチームだったと思います。

筑波大学は体重別団体での優勝は3度経験していますが、
優勝大会での優勝は初めて。
今まで筑波大と言えば、個々の選手の実績は素晴らしいものの、
例年、重量級の選手層が薄く、
優勝大会で決勝の舞台に上がったことは
一度しかありませんでした。
しかし、今年の筑波大は12人の登録選手中
なんと5人が100㎏超級、2人が100㎏級という大型揃い、
そこに、81㎏級のアスタナ世界選手権の代表であり、
昨年は全日本選手権でも3位に入るなど、
重量級が相手でもめっぽう強い、
永瀬貴規選手という主将がいる――。
「今年チャンスを逃したら、二度と優勝できない」と
増地克之監督が言うだけの、強さと気魄を持ったチームでした。

決勝を争った東海大も
優勝する実力は十分にあったと思います。
筑波大に2点を先行されながら、
同点に追いつく2点目を取った長澤憲大主将の執念には、しびれましたし、
その瞬間は、東海大のV8に大きく傾いたように感じられました。
しかし、本当に勝負は最後までわからないものです。
まさか、代表戦にもつれる展開となり、
永瀬選手とウルフアロン選手が戦うことになり、
そして、体重で言えば、2階級も下の永瀬選手が勝つことになるとは……。
東海大OBの一人が「永瀬一人にやられた」と言っていましたが、
確かに、そういう印象を持った人は多かったと思います。

永瀬選手は言うまでもなく81㎏級の選手です。
実は、今大会の筑波大のメンバーの中で最軽量でした。
でも、組み負けるシーンもなければ、力負けするシーンも
まったくと言っていいほどありませんでした。
改めて、永瀬選手の凄さを痛感しました。

試合後、東海大のベイカー茉秋選手やウルフ選手たちが
目を真っ赤にし、会場の片隅でヒザを抱えて座り込んでいました。
連覇を止めてしまった無念さと悔しさを噛み締めていたのでしょう。
この敗戦は、おそらく彼らをさらに成長させると思います。

次(の団体戦)は10月の体重別団体優勝大会。
ひと回り成長した選手、チームの戦いを楽しみにしています!

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(写真上 優勝直後、抱き合って喜ぶ筑波大の選手たち。
写真下 優勝インタビューに応える永瀬主将。思わず涙が…)

ひのまるキッズ事務局 林

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