インターハイを見て感じたこと

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高校生の夏のビッグイベント、
インターハイが今日、閉幕しました。
今年も様々なドラマが生まれました。
畳の上で繰り広げられた熱戦の数々。
当たり前のことですが、勝負である以上、
必ず、勝つ選手がいて負ける選手もいます。
うれし涙もあれば、悲しい涙もあり、
まさに悲喜こもごも。
取材という立場でありながら、
その場に立ち会うと、つい感無量になり、
涙が出てしまうときもよくあります。
取材という立場で、普段から話を聞いているからこそ、
その喜びや悔しさが、痛切に響いてくるのかもしれません。

勝つ選手、勝つチームがあれば、
負ける選手、負けるチームもあります。
そして、勝った側にも、負けた側にも
いろんなストーリーがあり、知れば知るほど
思い入れが強くなってしまうのも真情です。
高校生に関して言えば、日頃の努力を聞けば聞くほど、
頑張っている選手みんなに勝たせてあげたい、
そんな気持ちになります。

インターハイに出てくるような選手は、
みんな強い選手ばかりですし、
本当によく練習しています。
そして、強くなればなるほど、
さらに舞台のレベルが上がり、
勝負のハードルも高くなります。

大舞台で、緊張のあまり身体が動かなくなり、
普段の実力をまったく出せなくなってしまった選手もいました。
柔道の強さ、身体の強さだけでなく、
メンタルの強さも必要とされることを改めて感じ、
同時に、勝負の非情さを痛感しました。

団体戦で最後の最後に逆転負けした某高校の監督は、
「あいつが、メンタルが弱いのはわかっていたことなので、
やはり私の采配ミスです。でも、試練を乗り越えて、
自信をつけてほしかったんですよね。
……なかなか思うようにはいかないです」と
悔しげな表情で話してくれました。

高校生くらいの、まだ若い選手たちには、
これから多くの試練が待ち構えていることでしょう。
柔道においてもそうですし、日常生活においてもそうです
「神は乗り越えられる試練しか与えない」という言葉があります。
でも現実では、誰もが試練を乗り越えられるわけではありません。
しかし、確実に言えることは、試練に立ち向かい、
あがいたことは絶対に無駄にはならないということです。

いい経験も、つらい経験もたくさんして、
柔道の強い選手というより、「人として」
より魅力のある人になってほしいと思います。

(写真は、女子団体で優勝を果たした大成高校の選手たちと、校歌を歌って喜びを分かち合うチームメイトたち)

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