「勝って自信をつけ、負けて学び」少しずつ強くなった (日下部)

Vol04

全国の柔道大好き親子&指導者のための情報マガジン
『スポーツひのまるキッズ通信Vol.04』、
もうご覧になりましたでしょうか?

まだと言う方は、全国約3000の道場に無料配布しているので、
道場に通っている方は、ぜひ、一度手にとってご覧ください。
道場に通っていない方は、ひのまるキッズのホームページで、
近々、アップする予定なので、しばらくお待ちください。

ちなみにVol.01からVol.03に関しては、
ひのまるキッズのホームページで、いつでもご覧いただけます。
http://hinomaru-kids.jp/judo/tsushin.php
知っておくとためになる情報がたくさんですので、
ぜひ、のぞいてみてください。

さて、今回のVol.04は、
全柔連の広報委員長・北田典子さんと、
スポーツひのまるキッズ協会代表理事の永瀬義規の対談をはじめ、
ひのまるキッズ講師、須貝等さんと日下部基栄さんのインタビュー、
柔道を頑張っている皆さんにぜひ知っておいていただきたい
水分補給講座や疲労回復の話など、重要情報が盛りだくさんです。

7月の終わりに、須貝先生のインタビューの内容に関して
少し紹介しましたので、今回は、日下部先生のインタビューについて
ちょっと紹介しておきます。

日下部

私が、日下部先生のお話をお聞きして一番驚いたのが、
日下部先生は、小学校に入る前は、1年近く入院しなくてはならないような
病気を患っており、お医者さんからは運動を禁止されていたこと。

そんな日下部さんが、小学校に入るや、
「どうしてもやりたい!」と、
両親やお医者さんに何度もお願いして柔道をはじめ、
「男の子を投げると悔しくて泣くんですよ、それがうれしくて(笑)」と
柔道に夢中な“お転婆娘”に成長。
そして、世界を代表する柔道家になっていったのでした。

普通だったら、そんな大病のあとであれば、
「柔道なんてダメ」の一言で終わっていたでしょう。
そこで終わっていれば、柔道家・日下部基栄は
生まれなかったわけですから、人生というのはわからないものです。

日下部先生のご両親は、心配しながらも
本人の「やりたい」という気持ちを尊重したのでしょう。
最初のうちは、おそらく、柔道に通わせることが、
気が気ではなかったと思います。
それでも、柔道をやったことで身体が強くなり、
そのうちに柔道でも結果が出るようになり。
ある意味、ずっと見守っていた両親の愛が、
日下部さんを大きく成長させていったのだと思います。

柔道王国・福岡の名門、東福岡柔道教室で毎日練習し、
月に1回は試合。
全中では、いまだに、日下部さん一人しか達成していない、
個人戦3連覇の偉業も達成しています。

「私が全中で勝てた理由は、場数だと思いますよ。
小学生の頃から、たくさんの試合に出させてもらって、
勝ったら自信になったし、負けたら勉強になった。
その経験によって少しずつ強くなれたと思うんです」

いま、小学生の試合に否定的な指導者もいると聞きます。
それはそれで一つの考え方だとは思いますが、
日下部さんのように、実際に、試合をたくさんしたことで
成長できたと言う方も少なくありませんし、
目標という意味で、大きな大会での優勝を掲げることも、
モチベーションを高めるためにも、決して悪いことではないと思います。

「負けたとしても、結果だけを一方的に責めたりするのではなく、
親も指導者も、子供と一緒に考えるようにしてほしい」と日下部先生。
最も大切なのは、このことではないでしょうか。

ひのまるキッズ協会 林 毅

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