文化の日に感じたこと

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今日11月3日は文化の日。
家の近所の大学は1日から3日まで文化祭で、
最終日の今日は大変な盛り上がりのようでした。

国民の祝日に関する法律(祝日法)によると、
文化の日というのは、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを
趣旨としているのだそうです。

そういえば、子供の頃、文化の日というと、
市の文化祭のような催しがあり、菊のコンクールや絵画展なども行なわれ、
現在はすっかりシャッター商店街となってしまっている、当時の繁華街は、
なんだかお祭りのような賑わいだったことを覚えています。
(ちなみに私の故郷は、長野の田舎街です)
いま考えると、映画『三丁目の夕日』のような、
平和な時間が流れていたなぁと、なつかしく感じます。

せっかくの文化の日、少しでも「文化」を感じようと、
義父が手塩にかけて育てている菊を観に、
家内の実家を訪ねてきました。

以前に比べると3分の1くらいの鉢数になったとはいえ、
100鉢以上の菊が一斉に咲き乱れる庭は本当に美しく、
この時期、多くの人が「ちょっと見せてください」と言って、
入ってくるそうです。
義父母は、そう言って入ってくる人たちに、
ときにはお茶を振る舞い、しばし世間話をすると言います。
美を愛でる日本人には、「古き良き時代」が残っているような気がし、
嬉しくなります。

ちなみに、菊は、11月3日の文化の日を見どころとし、
その日に満開になるよう、日照時間を調整するのだそうです。
何百鉢もの菊を、家の中に入れたり、外に出したり。
夏場はアブラムシがつかないよう、一鉢一鉢に目を配り、
背丈を揃えるために、日照が同じになるよう、鉢の位置を変えたり、
毎日毎日、人には見えない苦労をしています。
そうして咲いた花だけに、美しく咲いた喜びはひとしおなのだと思います。

強引にこじつけるわけではありませんが、文化の日に菊を鑑賞し、
「極める」こと、そして「育てる」ことの大変さを感じるとともに、
その素晴らしさを改めて痛感したのでした。

スポーツひのまるキッズ事務局 林 毅

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