柔道での試合とは。

こんばんは、ひのまるキッズの原です。
4月10日に横浜文化体育館にて開催した第8回スポーツひのまおおるキッズ関東小学生柔道大会は、お陰さまで大きな怪我もなく無事、成功裏に終えることが出来ました。

参加してくださった皆さま、運営のご協力を頂いた神奈川県柔道連盟の皆さま、ご協賛、ご支援を頂いた皆さまに心からお礼申し上げます。

 

最近、小学生世代の柔道の試合に対して否定的や考え方を耳にしました。色々な考え方があるので、正解があるわけではありませんし、指導者が柔道を通じて、子どもたちに何を伝えたいと考えているかだと思います。

私は指導者ではありませんが、柔道を通じてこんなことを伝えていきたいと考えておりますので、考え方を書かせて頂きます。

まず、柔道には根本的な考え方として

①柔道の目的と②修行方法があると思います。

①柔道の修行の目的は?
攻撃・防御の練習によって身体を鍛練して強健にし、精神の修養につとめて人格の完成をはかり、社会に貢献することである。(講道館HPより)

②その目的に向かうための柔道の修行方法は?

嘉納は柔道の修行の方法を四種、「形」と「乱取り」の他に「講義」と「問答」についても挙げている。講義により、技の道理を解剖学、生理学、物理学などの観点からも学び、勝負上必要な心の修め方、心身鍛練に関する注意心掛けなどをまた学び、心理学、倫理学などの観点からも学び、それらについて時間を費やして説き及す必要性について嘉納は説く。またや勝負事があり修行者の心が勇んでいるときにはその場に適する話をし、祝日、寒稽古の開始式などにはそれ相応の講義をし、平素においては礼儀作法、人としての一般の心得など講義する必要を説く。そして問答により修行上の理解、応用を深めることの重要性について言及している。柔道の修行目的の「練体」「勝負」「修心」のうちの、徳性を涵養する、智力を練る、勝負の理論を世の百般に応用する、人間の道を講ずることを目的とする「修心法」についての内容を多く含む修行法となっている。(Wikipediaより)
私の考えは、柔道で言う試合は、勝ちに拘るのではなく、自らが稽古してきたことを、心身の力を最も有効に使用しているかを試す場なのです。

そして、試した結果とプロセスをしっかりと問答し、次の課題を見出だして明日からの稽古へと繋げるのだと思います。

これを繰り返すことで、課題解決能力や忍耐力、向上心や精神力を育み、少しずつでも自信をつけさせていくことが出来るのではないかと考えています。

だから、柔道という教育の中では、試合での勝ち負けはあまり意味がなく、試合をした本人が負けたときに、勝ったときに、何をどう感じたか?そして、指導者がその試合をした本人の気持ちにどう応えるか?ということが大事になるのだと思います。

子どもたちを勝たせたいと思う気持ちは理解できますが、柔道が教育であることを肝に銘じ、子どもたちの未来を一番に考えて対応してもらえたらと願っています。

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