大学を卒業するとき、後輩からいただいた色紙に、当時流行った『私は○○で××をやめました』というCMをパロって、
永瀬先輩、『私は無気で会社を辞めました』だけは気を付けてください
といただくほど気が短く(短気ではなく無気(笑))、これまで数々の失敗をこのために繰り返していました。
その反面、「気が短いから、成功するために様々な努力を繰り返す。そして頑固なんで絶対にあきらめない。だからこそ、これまでそこそこ成功してきた・・これからもそうだ!」と無気を自慢にもしてきました。
そして、一番嫌いな人種が『自分のやらなければならないことを、第三者気取りでものを言い、すぐに人のせいにしてあきらめる」人々だと常々公言していました。
エレベーターに乗るのも気が付くとドアから5ミリくらいまで近寄って我先に入る気満々。運転していてもすぐに他より先に行こう行こうとする性格も未だに治っていません。
でも、一つ。
会社を興して「ひのまるキッズ」を立ち上げて間もなく10年で、気持ちに変化が生まれました。
それが、
遠回りして、回り道したからこそ得られる成功もある。いや、むしろ努力の年月、流した汗だけ大きく、しっかりした実を結ぶんだ
ということです。
先日の七夕の日。会社設立して一番大きな勝負が何とか実る確信を得ました。実行→成功するまでいくつかのハードルは越えなければなりませんが、大きな一歩を踏み出せると思っています。
10年かかりました。沢山人に迷惑をかけ、ほとんどのものを失い、いっぱい涙も流しました。
でも、踏み出せそうです。
本日、東京ジュニアがあり、母校の応援に行きました。
手前味噌だとは思いますが、後輩たちは本当によくやっていました。結果は大学としては満足のいくものではありませんでしたが、私自身、後輩それぞれに声をかけている中で、これまでとは違った感情で励ますことができました。
たとえここで敗れても、自分の柔道人生の最後に満足するための失敗であり、その満足は決して勝ち負けだけではない。本当に最後の最後に競技者として柔道衣を脱ぐときに「あ~あ、柔道やってて本当に良かったな」と思えたら、それが本当の意味でお前にとって勝者なんだよ。
回り道は無駄ではないと、心底言い切れました。
遠回りした分、絶対に大輪を咲かせることはできる。そして、その大きさは他人ではない、自分で感じるものなんだよ。そのためにはとことん己を盡せばいい! それしかないんだ!!!
後輩たちの顔。輝いていました。
いまから、ここから、遠回り万歳!!
永瀬義規