実は、先週、そして今週と、母校・中央大学柔道部の来年度スカウトのため矢嶋監督に同行しました。
大学卒業以来、どんな時でも何かしらの形で柔道に携わり・・というか様々な形で柔道(を中心にしたスポーツ)で飯を喰っている私。
社会人になってこれまで人並み以上の体験をさせていただいているこの人生。
いくつかの苦難を乗り越えられたのは、母校・中央大学柔道部での4年間があったらこそ・・と、毎回、毎回同じことを連呼してしまって恐縮ですが、さて、その4年間のいったいどこのどの部分がそんな(訳のわからない)自信の塊みたいな人格をつくる礎となったのか・・。
監督が柔道の話、私が柔道部の理念とグランドデザインを親御さんにお話しするときに、しゃべりながら考えていました。
我が大学柔道部は、お子さんを22年間で終わらせない。むしろその後の人生を大切にしている。
我が大学柔道部は、少数精鋭。柔道推薦枠で入学できるのは1学年でたったの6名。だから、監督を始めコーチ、OBも一人一人に十分目をかけられる。
我が大学柔道部は、入学後の4年間での成長率が非常に高い。その証拠に、私は一般学生で入学して雑草のような存在だったが、努力で4年生の時に団体戦のレギュラーになれた。
と、まあこんなことをお話しするのですが、自分でもあきれるほど中央大学柔道部に誇りと自信を持って話しています。
では、なぜそうなれるのか・・・。
それは、一言。自分自身の中に『これだけやった』という達成感があり(もちろん自分自身の奢りかもしれませんが)、さらにもっと大切なのは、それを共有する本当に尊敬できる同級生がいたということだと思います。
縁をしがらみにせず、絆にすべし
足を引っ張るなら、腕を引っ張り上げるべし
人に見せるためではない。ただひたすらとことん己を尽すべし
自分は一人でなく、同志がいるんだ!という気持ちがあったからこそ、決して負けない強い精神を身に着けることができたと思います。
4年生最後の試合。
東京学生体重別の初戦で、前年度全日本チャンピオンと対戦し、内またにいったところ、頭から突っ込んだということで反則負けに終わったとき。
周囲が判定に猛抗議している時に『正直、相手は日本一だし・・』と一人醒めて第三者のようにその場を立ち去る自分に
おい、お前こんなんでいいんか? お前の柔道はそんなもんやったのか?
と我がごとのように私に食って掛かった親友の顔は、しっかり目に焼き付いています。そして、自らは、見事に日本一に輝いたインタビューで『これからは日本一のサラリーマンになる』と答えたその親友に、これからは絶対に負けない、二度とそんなことを言わせないと、心に誓う自分がいました。
まあ、そいつにはひのまるキッズ講師として、今でも支えられているんですけどね・・(笑)。
おっと、表題の母校愛。
そんなことで、母校は単なる学校ではなく、自分にとってはかけがえのない仲間、夢を共有できた大切な時間、全部ひっくるめて絆への愛情なんです。そんな愛情を持てて幸せです。
いつも以上にとりとめもない話、失礼しました。
いまから、ここから、気張れ若人よ!!
永瀬義規
追伸 巻頭の写真は大学入学式。そして、下の写真は卒業式です。あまり変わらないかな(笑)