平昌五輪が閉会します。
史上最多のメダル獲得で、日本中を感動させた選手たち。
数々の名場面の中で、私が一番心に残ったのが、女子パシュートで見事に金メダルを獲得した高木美帆選手のレース後のインタビュー。
それまで、銀メダル、銅メダルを獲得し、最後のこの種目でお姉さんの菜那さんと念願の頂点に立ったこのアスリートの言葉・・。
「かけてきた時間は他のどの選手より多い。それが勝因です」
鳥肌が立ちました。
インタビューでそう答える彼女の凛としたその姿に、22年前、アトランタ五輪でまさかの銀メダルから這い上がり、4年後のシドニー五輪で見事に金メダルを勝ち取った田村(谷)亮子の姿が重なり合いました。
当時、全柔連事務局の広報責任者として、オリンピックのプレスアタッシェとして、この時期、おそらく彼女のお母さん、恩師の稲田先生の次くらいに一緒。そして、インタビューで彼女が常に言っていた言葉が・・、
「稽古は1日休めば取り戻すのに3日かかる。なので、絶対に稽古は休みません」
でした。
もちろん、オリンピックに出るような選手に練習(稽古)をないがしろにする選手はいないでしょう。でも、頂点に立つためには、様々な条件の基本中の基本が『絶え間ぬ努力と、それを継続する意思』であり、絶対条件なんですね。
当たり前のことを当たり前にする
でも、その『当たり前』を人に絶対負けないくらいやり切れるかが、勝敗の分かれ目だと、今回のインタビューで改めて確信しました。
感謝です。ありがとうございます。
何のための練習か。
練習してきたという
自信を持つため。
いまから、ここから、夢に向かってただひたすら一歩一歩です。
永瀬義規