いまから、ここから、ひのまる社長の独り言(その21;ぶつける先のない憤りに涙した日)

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「永瀬、新聞見たか? 大変なことになってるぞ」

20日の朝、早朝会議中のオフィスに静岡の先輩からかかってきた一本の電話。会議を中抜けして送られてきた読売新聞記事のpdfを開いて愕然としました。

監督が無免許はり治療 帝京大女子柔道部、9月に解任

とうとう出てしまったか・・。でも、なんで今頃・・・。

そして、翌日、各紙がこぞって報道した内容に、今度は自分の目を疑いました。

帝京大学女子柔道部・矢嶋監督、無免許ではり治療を施していたとして9月中旬に監督を解任・・・10月上旬に報告を受けた全柔連によると、日常的に部員に施術していた・・・。

ちょっと待って下さい。

たしかに、昨年、腰痛で苦しんで監督室に来た部員に、なんとかその痛みを和らげるために針を一回打ってしまった矢嶋先輩に対して、その罪は消えません。

仮に打たれた本人が訴えたりしたならば、それに対して矢嶋先輩は事を重大に受け止めて真摯に対応しようと覚悟を決めていたし、その相談を何度も受けていました。

でも、そのあとで、様々な難癖をつけて、あたかもあったように周りに吹聴していった人たちがたくさんいる事実に驚かされ、正直、最後は反吐が出る思いでした。

でも、悪いのは鍼を打った自分だからと解任を受け入れ、あとは自分ができることを粛々と行っている矢嶋先輩の姿を見守っていました。

全てが今回の記事で一瞬のうちになくなってしまいました。

私は、五輪2回を含めプレスアタッシェとして(そして自らもマスコミ出身の人間として)常に心がけたのは、実体をそのまま伝えることが報道だという信念のもとに選手と記者の取材の場をしっかり設けるということ。

ですので、今回、本当に全柔連が『日常的に部員に施術していた』ということを言ったならば、それを記事にしたことになんら文句を言うつもりはありません。

でもですね。実際は違うのですよ。『一回』と『日常的』には雲泥の差があるのです。

これは、間違いです。でも、何度も言いますが、全柔連が本当に言ったのならば、これは誤報ではありません。では、全柔連の誰が、どの責任においてなんて言ったのでしょうか?

私の知る限りでは、今の全柔連にそんな無責任なことを言う責任者はいないと断言できます!! 全柔連も変わろうとして必死にもがいているじゃないですか。

今回の『鍼を無許可で打った矢嶋先輩』は100%悪いです。だから、彼は、監督解任をうけ、さらに大学に迷惑をかけたとして辞表を提出したと聞きます。今後、この件でさらなる事態になっても罪を償う覚悟はできています。

でも、今回、マスコミに『日常的に部員に施術していた』という嘘を無責任に(もしくは故意に)流した人間は本当に許せないです。情けないです。涙が出ます。

そして最後に、この件で一番の被害者は、日本一を目指して帝京大学に入学してきた学生たちです。彼女たちが一日も早く純粋に自分たちの目標を目指せる環境に戻れるように祈るばかりです。
そして、近い将来、写真(昨年、帝京が日本一になった時のワンショット)のように先輩と喜びを分かち合いたいです!

ここまで、読んでくれて本当にありがとうございます。

いまから、ここから、って気合を入れるのは、明日からにします。

永瀬 義規

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