心に止めておきたいこと

2011四国大会 絆ブログ用(1016)

皆さん、台風は大丈夫でしたか?
関東地方は、午前中の暴風雨がうそのように、
午後からは平穏な天気です。

先週(13日)の日曜日は、茨城県取手市の
取手グリーンスポーツセンターで行われた
少年柔道育成会杯第十回少年柔道体重別大会に行っていたのですが、
そこで、うれしいことがありました。

スポーツひのまるキッズ復興支援プロジェクトで、
大会にご招待した何組かの親子にお会いできたことです。

2011年6月の東北大会からはじめた復興支援プロジェクトですが、
今までに200名近い親子を、各地の大会にご招待してきました。
今回会場で会えたのは、一昨年の四国大会にご招待した
宮城県石巻の親子と先生、そして、今年の関東大会にご招待した
福島県浪江町(現在は郡山市在住)の親子でした。

石巻の3人の選手は、当時6年生でしたが、いまや中学2年生。
身体も随分立派になり、柔道もだいぶ強くなっていました。
中学2年ともなれば、ちょっと生意気になってくる頃ですが、
そんな様子は全然なく、うれしそうに近づいてくるなり、
はにかんだような笑顔であいさつしてきて、
とても暖かい気持ちになりました。

被災地の復興はだいぶ進んできたとはいえ、
まだまだ不便なことは多いようですし、
復興が進むにつれ、様々な支援によって、
逆に不公平や格差が生じていたり、
被災地の問題は山積みのようです。

福島原発の影響で転居を余儀なくされた浪江町のお父さんは、
「まだ、浪江には帰れそうにないですね」と、
さびしげな表情で話してました。

それでも、子供が柔道をできる環境にあること、
そして、一生懸命柔道に取り組む姿を見られることが幸せであることは、
お父さん、お母さんの子供たちを見る表情から感じ取ることができました。

あの未曾有の大震災によって、
被災地の皆さんが失ったものはとても多かったと思いますし、
受けた傷跡も本当に大きかったと思います。
ただ、あの震災により、親子の絆、人と人のつながりが
より強固なものになっているのではないか、
お母さんお父さん、指導者の先生、子供たちと話をしていて
そんなことを強く感じました。

恥ずかしながら、最近は物忘れもひどくなってきて、
日常生活でも、多くのことを忘れてしまいます。
携帯を忘れたり、財布や定期を置き忘れたり……。

でも、忘れてはいけないこと、
ときどきしっかりと思い出して
心に止めておかなければいけないこともあるなぁと、
改めて感じたのでした。

スポーツひのまるキッズ事務局 林

写真は2年前の今日、2011年10月16日。
スポーツひのまるキッズ四国小学生柔道大会の会場
愛媛県武道館の前で記念撮影をする石巻みなと柔道会の皆さん

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