2020年11月5日訪問

新型コロナウイルス感染症の影響で全国の道場の皆様は大変な思いをされて過ごされていたと思います。この道場訪問記も道場での稽古再開後、訪問できるようになるまで時間がかかり、一時休載となっていました。
今回！福岡県出身のダイチがGoToキャンペーンを使って、福岡県福岡市にある「天真館」に行ってきました！

天真館さんはYouTubeひのまるキッズchの企画「僕らの柔道場」に動画を投稿いただいたり、先生自身もYouTubeやTikTokで動画投稿をしていたりと、とてもユニークな先生が師範として指導されている道場。

初めての訪問と面白い稽古に期待し、ワクワクと胸を躍らせながら、18時半からの稽古に向かいました。

福岡市天神の大通りから一本路地に入ったところに昔ながらの町道場がありました。

様々な取り組みをしており、特にSNSを駆使していることとは裏腹に、昨年創設130周年を迎え、九州の柔道場の中でトップクラスの歴史がある天真館。さらに現在の場所に道場を構えてからは80年ほど経つとのこと。到着した時には子供たちの元気であふれていました。

道場に在籍している生徒数は現在15名ほど。さらに私が訪れたこの日だけでも体験入門を終えての新規入門者が3名、体験入門者が1名来ておりました。

3名の指導者が在籍していますが、この日は中野先生しか指導に来られず、さらに初心者が4名いるというとても大変な状況でした。

初心者には受身の指導をしたり、上級生に受けてもらい投げ技を体験させたりと、柔道にもっと興味を持ってもらえるように工夫をしながら、他の門下生には基礎トレーニングや打ち込み、乱取りなど時には厳しい表情を見せながら指導していました。

ダイチも乱取り稽古には参加させていただきました！久しぶりの柔道衣で、マスクもして乱取りをやりきるぞ！と意気込んでいたのですが、3本目でギブアップ。手指の消毒など感染対策を行なったうえでマスクだけ取らせていただきました。

乱取りはしっかりすべてやり切りました！

もちろんケガをしないためにけじめのある稽古でしたが、全体的な雰囲気で見ると、先生も子供たちも、そして見学の保護者も笑顔で楽しんでいる印象の強い稽古時間でした。

そんな面白くみんなを楽しませていた中野先生がこの日一度怖い表情を見せました。挨拶ができていない子がいた時です。
天真館の周りは住宅が多く、保護者をはじめ、地域の方々の理解があり、地域で応援していただいている道場です。

こういった指導が行き届いていることから、地域から応援され、愛され、入門希望者が増え続けているのだと感じました。

稽古後、中野先生に指導をする上で大切にしていることをお聞きしました。

「今の時期は勝ち負けより大事なことがある。

柔道を通じて、返事や挨拶、感謝することなど、基本的なことを学ぶ機会にしてほしいし、子供たちには特に感受性を養ってほしい。

そしてこの道場は、子供たちも、保護者も、私を含めた指導者も成長できる場にしていければと思います。」と抱負も含めて答えてくださった中野先生でした。

中野先生のYouTubeはこちら