ひのまるキッズ柔道
第2回スポーツひのまるキッズ東北小学生柔道大会
被災地から約40名の親子をご招待!
今大会には、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県宮古市と山田町の親子、約40名をご招待させていただきました。
6/10(金)
スポーツひのまるキッズのスタッフは、6月10日に宮古入り。
10日は、宮古少年柔道教室の鳥居大栄先生とお会いしてお話をうかがった後、大沢柔道スポーツ少年団の練習に、現在弘前在住の元世界柔道選手権日本代表・藤田博臣先生とともにおじゃまさせていただきました。
藤田先生は実際に国際試合などで使用したブルー柔道衣に着替えて、子供たちと稽古をし、
子供たちはもちろん、お父さん・お母さんたちも大喜びの様子でした。
甚大な被害を受けた宮古市。
繰り返しテレビで映し出されていた光景を目の当たりにして茫然
元世界選手権日本代表の藤田博臣先生が“サプライズ”で駆け付け、稽古をつけてくださいました。
これには子供たちはもちろん、親御さんや指導者の先生も大喜びでした
6/11(土)
大会前日の6月11日朝、岩手県宮古を出発し青森県弘前市へ。約4時間のバス旅行。
青森県武道館に着くと、まずは昼食をとり、しばし休憩のあと、前日大練習会に参加、約150人の子供たちとともに汗を流しました。
宮古少年柔道教室の子供たちも、大沢スポーツ少年団の子供たちも、最初は少し緊張気味でしたが、多くの柔道仲間たちと一緒に、思い切り身体を動かしているうちに表情は一変。
見ている保護者・指導者の皆さんも嬉しそうな表情を見せていました。
その日の夜は弘前市内のホテルに宿泊し、いよいよ大会当日――。
11日朝、大会会場の弘前市・青森県武道館に向かって出発!
6/12(日)
ホテルで食事をし、バスにて会場の青森県武道館へいざ出発!
会場入りした時は選手も保護者も、やはり試合前ということで、ちょっと緊張している様子でした。
開会式では、宮古少年柔道教室の鳥居瑞材君・裕成君兄弟とお母さんの裕美子さんが選手宣誓。宣誓をする前に述べた瑞材君・裕成君の感謝の言葉には、思わず涙していた方もたくさんいました。
試合は、どの選手も一生懸命頑張りましたが、まったく練習ができなかった2ヵ月のブランクは大きく、100%の力を出すことはできなかったようです。悔しくて涙を流す選手もいましたが、試合後にはお父さんお母さんから優しい声をかけられ、肩を抱かれて、勝ち負け以上に大切なものを感じているようでした。
試合後は、受身コンテスト、打ち込みコンテスト、えびレースやしぼりレース、キッズ柔道クリニックと盛りだくさんのイベントに参加したり、合間には、ゲスト講師の塚田さんや谷本さんらと記念撮影をしたりサインを書いてもらったり、一日を満喫していました。
柔道クリニックの最後には、岩手の被災地から参加してくれた19名の選手を元立ちにして投げ込みが行われ、練習後には地元・青森の子供たちからエールが送られました。
帰りのバスに乗り込む時には、疲れも見せずに満面の笑顔で手を振ってくれた宮古少年柔道教室と大沢柔道スポーツ少年団の皆さん。来年は、今年以上に元気で、たくましく成長した姿を見せてください!
試合は、各選手一生懸命頑張りました
Docomo(FOMA)の機能を利用し、リアルタイムで避難所に映像を送って放映。避難所でもひと時楽しんでいただきました。
■避難所視聴者のコメント
◎佐藤勝美(63才)
被災した山田の子供たちが、東北小学生柔道大会に参加し、青森県で頑張っている姿を、避難所のテレビでみられてよかった。
しかし、親戚の子供が一回戦で負け残念だった。
◎佐藤吉孝(49才)
青森県で撮影された携帯電話の動画が、岩手県の避難所のテレビをとおしてライブでみられたのは驚きました。避難所の子供たちの活躍もみられて、大変おもしろかったです。